ほろ苦い 『パリ、恋人たちの2日間』

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主演のジュリー・デルピーが監督、脚本、音楽、編集も担当

しかも恋人役のアダム・ゴールドバーグは実生活の前恋人という話題性たっぷりの本作

『ビフォア~』シリーズを期待していたら、見事に裏切られました!

  パリ、恋人たちの2日間  2 DAYS IN PARIS 2007年フランス/ドイツ制作 101分

あらすじ: ニューヨーク在住のフランス人写真家マリオン(ジュリー・デルピー)と、アメリカ人インテリアデザイナーのジャック(アダム・ゴールドバーグ)は付き合って2年になる。彼らはそのマンネリな関係をリフレッシュしようとベニス旅行に出かけ、帰りに2日間パリに立ち寄ることに。だが到着早々フランス語のできないジャックは不機嫌になり……。(シネマトゥデイ


こちらも会話とパリの街並みを楽しめる映画ですが、

倦怠期カップルの心のすれ違いに米仏のカルチャーの違いが絡み、

見ている方は滑稽でも2人の溝は深まるばかりです。

普段素敵なジュリーは冒頭から髪ボサボサの眼鏡姿だし、

恋人ジャックはやれアレルギーだ!風邪だ!といちいち大騒ぎ。

最初は彼に嫌悪感を感じるものの見ていると段々可哀相に感じてきて、

最後には同情してしまいました。

燃え上ってるうちは魅力的な相違点も、次第に欠点に思えてきたり、

我々と変わらない等身大の恋人たちの様子が描かれています。


女性版ウッディ・アレンと言われるジュリー・デルピーの脚本は

会話のテンポの良さが冴えてます。

米仏の感覚の違いも面白いです。

ちょっとほろ苦い、ラブストーリーでした。