音楽で語る 『ONCE ダブリンの街角で』
ダブリンの街角で出会ったストリート・ミュージシャンと音楽の才能を持つチェコ移民の女性。
この二人が奏でるラブソングを通して気持ちが表現される切ないラブストーリー。
アメリカで当初2館の公開から口コミで動員数を増やし、最終的には140館になったのも納得です。
ONCE ダブリンの街角で ONCE 2006年アイルランド制作 87分 あらすじ: ダブリンの街角で毎日のようにギターをかき鳴らす男(グレン・ハンサード)は、ある日、チェコ移民の女(マルケタ・イルグロヴァ)と出会う。ひょんなことから彼女にピアノの才能があることを知った男は、自分が書いた曲を彼女と一緒に演奏してみることに。すると、そのセッションは想像以上の素晴らしいものとなり……。(シネマトゥデイ)
ザ・フレイムスのフロントマンなんですね。どおりで歌が上手いと思いました(^^ゞ
第80回アカデミー賞歌曲賞を受賞しています。
ダブリンの街角でボロボロのギターを片手に離れていった彼女への愛を歌う男。
その歌声に思わず足を止める女。
音楽を通じて互いに惹かれあう2人。
しかし2人ともまだ過去の恋を断ち切れず、過去と現在を揺れ動きます。
音楽があふれているダブリン、音楽に理解ある街なんでしょうね。
デモテープを作る彼に融資してくれる銀行の人もギター片手に歌いだします。
ミュージカルではないけれど、それぞれの心情が歌の歌詞となって表現され、
最初は彼女への思いを歌っていた男も、最後は自分の道を進む歌になっています。
さりげない出会いから忘れられない恋へ。
恋を一つ一つ乗り越えながら人は成長していくのかな~と思う映画でした。