闇は暴けた? 『ザ・バンク 堕ちた巨像』

イメージ 1

最初から最後までクライブ・オーウェンのアップで、大満足でした( ̄∇ ̄)ニヤッ

今回はヒーローでも殺し屋でもなく、インターポールの捜査官

正義を追い求める生身の人間のリアルな演技が良いです!

  ザ・バンク 堕ちた巨像  THE INTERNATIONAL  2009年米/英/独制作 119分

あらすじ: ルクセンブルクに拠点を置く国際銀行、IBBC。この銀行の不審な取引情報をつかんだインターポール捜査官のサリンジャークライヴ・オーウェン)とニューヨーク検事局のエラ(ナオミ・ワッツ)は本格的な捜査に乗り出すが、核心に迫ろうとするたびに関係者が消されてしまい……。(シネマトゥデイ

国際情勢の裏に潜む闇を描くクライム・サスペンスということですが、

破綻した実在の銀行BCCIをモデルに書かれた脚本で、社会派な意味合いが強いです。

話運びもリアリなので、少し地味に感じます。

そもそも、クライブ演じるサリンジャーはインターポールの捜査官ですが、

なんと直接の逮捕権がないそうで、その国の警察などへの捜査協力しかできません。

ですから拳銃も携帯していません。(人のを借りて使ってましたが^^;)

インターポールと言うと、銭形のとっつあんのイメージだったので意外でしたね(^_^;)

そんな訳で、なかなか犯人逮捕にまで至らないというジレンマがあります。

巨大銀行の悪を暴くために、NY検事局のエレノアと組んで捜査を進めるのですが。

証人を見つけて事実を明らかにしようとするサリンジャーたちと、

殺し屋を使って、片っぱしから証人を消していく銀行側との攻防。

サスペンス性も十分です。

キャストは、エレノア役にナオミ・ワッツ、好きな女優さんです。

「イースタン・プロミス」でも良かったし、この映画にも出ているアーミン・ミューラー=スタールも出てましたね。

銀行のトップ、スカルセンに「ヒットマン」ウルリッヒ・トムセン、

殺し屋”コンサルタント”に「その土曜日、7時58分」のブライアン・F・オバーン。

世界の都市を飛び回りますが、イスタンブールが印象的でした。

社会派なクライムサスペンス、

アクションシーンもあり、まずまずのエンタメに仕上がってます。

銀行のあくどいやり方はわかるものの、もうひとつ伝わりにくいですね。

クライム物にしては黒幕が銀行家なので迫力に欠けます。

クライマックスの銃撃戦は場所が面白い効果を出しているし、殺し屋とのやりとりも見ものです。

ただ結局、クライマックスシーンがここだけになってしまった気もしました。

キャッチコピーの”金融の闇を暴け”たかはちょっと疑問。

やっぱりイタリア人を怒らすと怖いな~、になっちゃった気も(^_^;)