市川昆監督追悼 『犬神家の一族』

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市川昆監督のご冥福をお祈りします


昨夜追悼特別番組で、リメイク版を見ました。


犬神家の一族』 2006年

あらすじ: 信州の犬神財閥の創始者である犬神佐兵衛(仲代達矢)は、腹違いの3人の娘とその息子たち、佐兵衛の大恩人の孫娘、野々宮珠世(松嶋菜々子)らを残してこの世を去る。巨額の遺産が一族の争いの元凶となることを予期した法律事務所の若林は金田一耕助石坂浩二)に調査を依頼するが、ほどなく一族間で次々と殺人事件が発生する。(シネマトゥデイ

詳細はこちらから http://www.inugamike.com/


横溝正史の名作探偵推理小説犬神家の一族』を、1976年に監督を務めた市川監督がセルフリメイク。

なぜ同じ物をまた作るのか、当時はちょっと不思議でしたが、

見てみると、映像は古臭くないのに当時の雰囲気が出ていて、

金田一耕助役も、オリジナルと同じ石坂さんなので、違和感無くスーッと映画に溶け込めました。

今回はメインキャストに、実の親子である富司純子さんと尾上菊之助さんの起用で、よりリアルに。

その他にも、仲代達也、松坂慶子萬田久子葛山信吾池内万作奥菜恵岸部一徳中村敦夫など、

豪華キャストを集められるのは、監督の人望でしょう。

加藤武さんの等々力署長も懐かしく、もちろん監督映画レギュラーの草笛光子さんも出ています。

三谷幸喜監督もイチ出演者として笑わせてくれます。

もうストーリー的にも映画としても完成されているので、安心して楽しめます。

個人的には、中村敦夫さんのこういうおどおどしたような役を見るのが初めてだったので、

新鮮な驚きでした。


裏で『細雪』もやってましたね。

この映画も市川監督だったんですね。

これは当時、劇場へ観に行きました。

思えば、昔は邦画もよく観に行っていたなぁ~。

映画は所詮、光と影だと思います 市川昆