始まりはある朝突然に 『コンテイジョン』

 
【恐怖】はウイルスより早く感染するってキャッチコピーですが、
 
こんなに映画中館内が静まり返っていたのも始めてかも(・.・;)、終わっても皆静かに帰ってましたね。
 
ちょっと言葉にならない衝撃がありましたよ!llllll(-_-;)llllll ずーん
 
イメージ 1
                                                           CONTAGION                     2011年 106分
 
あらすじ: ミッチ(マット・デイモン)の妻・ベス(グウィネス・パルトロー)は、香港への出張後にシカゴで元恋人と密会していたが、せきと熱の症状が出始める。同じころ香港、ロンドン、東京で似たような症状で亡くなる人が続出。フリージャーナリストのアラン(ジュード・ロウ)は、伝染病ではないかと考え始め……。
 
 
スティーブン・ソダーバーグ監督作品好きなんですが、
 
チェ』以来ちょっとご無沙汰してました(^^ゞ
 
 
出張から帰ってきた妻がその2日後の朝突然倒れる
 
原因がウイルス性の伝染病との疑いで、
 
わけがわからないまま隔離される夫
 
伝染病は最悪のパターンであることが判明
 
潜伏期間が恐ろしく短く、発症すると数日後に死亡!
 
接触感染で感染率が非常に高い!
 
ワクチンを作ろうにも、原因がわからないので片っ端から試すしかなく、
 
その間にバタバタと人は死んでいく。
 
人々は不安になり疑心暗鬼になり、パニックへ。
 
 
感染が急ピッチで進む街の様子が夫ミッチの視点で、
 
拡大を食い止めようとする疾病予防管理センター(CDC)の対応や、
 
WHOの感染源の調査
 
フリーライターの暗躍が同時進行で語られる中
 
こういう事態になった時に人がどういう行動を取るのかが、
 
いろんなパターンが描かれていて、それがまたとても現実的なので、
 
実際に起こったら間違いなくこうなるんだろうなと
 
想像してしまって恐ろしかったですね。
 
 
オスカー俳優で固めなくても、リアルで良く出来ている脚本だと思いますが、
 
抑えた演技だけれど流石のキャストでしたね。
 
最初に発症するベスにグウィネス・パルトロー、夫ミッチにマット・デイモン
 
 
CDCから現地に派遣される医師にケイト・ウインスレット
 
WHOで発生の原因を調査する医師にマリオン・コティャール
 
 
個人的にはCDCの医師役のジェニファー・イーリーが印象的でした、『英国王のスピーチ』にも出てました。
 
 
災害時の規則やリスクを回避するような方策ではワクチンの発見もままなりません。
 
暴動や略奪にはしる人がいる半面、厳しい環境の中でも節度を持って耐える人
 
医療現場から立ち去る人、発症を覚悟して治療を続ける人
 
非常事態に乗じて金もうけを考える人
 
犠牲の上でやっと発見されるワクチン
 
ワクチンが出来たからといってそれで解決するわけではなく、
 
ワクチンをどこが作って、どのように配布し、誰から摂取するか、
 
自分には思いもつかなかったような問題が次から次へと起こってきます。
 
 
渦中の人々の感情や気持ちの変化などもさりげなく描かれ、
 
映画に深みと余韻を残します。
 
最後にホッとさせたかと思うと、
 
絵空事ではないという警鐘を鳴らして終わる
 
ソダーバーグらしい映画でした!