好奇心は猫をも殺す 『ゴーストライター』
みなさんの年間ベストを読んでいたら、どおしても観たくなって、
遅れて公開のコチラ観てきました!
THE GHOST WRITER 2010年仏/独/英 128分
あらすじ: 元イギリス首相アダム・ラング(ピアース・ブロスナン)の自叙伝執筆を、破格の報酬で引き受けたゴーストライター(ユアン・マクレガー)。その仕事の前任者が事故死したこともあり、彼は気乗りがしないままアメリカ東部の島へと向かう。同じころ、イスラム過激派のテロ容疑者に対する拷問への元首相の関与が取り上げられ……。 シネマトゥデイより
ロマン・ポランスキー監督がロバート・ハリスの同名小説を映画化したサスペンス。
ベルリン国際映画祭監督賞をはじめ、いろいろ賞ももらってます!
サスペンスの王道の様な作品ですね。
やたら怪しい人物を配して、意外なだけの犯人が結末のサスペンスに比べ、
この主人公はただ好奇心のみで動いているんですよね~。
使命感や正義感、イデオロギーがあるわけではなく、
命の危険があるのもわかっているのに、謎を追わずにはいられない!
どんどん深みにはまっていく辺りに、観てる方も引き込まれていきます!
冬場の寒々とした孤島、サスペンスにはピッタリの舞台
また音楽が良いんですよね。
主演のユアン・マクレガーに至っては、名前もないんですよね。
ゴーストライターの彼は、代わりならいくらでも見つかる程度の居ても居なくても良い存在
まさにゴーストです!
元イギリス首相のピアース・プロスナンは、こういう役合いますね!
主要人物が無駄に多くないのも良いです。
イーライ・ウォラックやトム・ウィルキンソンが脇をしめ、
ティモシー・ハットンやジェームズ・ベルーシがチラッと出てます!
ジェームズ・ベルーシは『ニューイヤーズ・イブ』にもチラッと出ていて嬉しくなりました♪
あまり賢明とは言えない主人公ですが、
だから先が気になる!
結末がどうこうというより、
主人公と一緒にこの謎に入り込んでしまう!
それを楽しむ映画ですね♪