怖いより悲しい 『運命のボタン』
突然見知らぬ男から、このボタンを押せば1億円もらえる代わりに見知らぬ誰かが死ぬ!
と言われたら、あなたはどうそのボタンを押しますか?押しませんか?
THE BOX 2009年 115分
あらすじ: ある日の朝、ノーマ(キャメロン・ディアス)とアーサー(ジェームズ・マースデン)夫妻の元に、赤いボタン付きの装置が入った箱が届く。夕方、謎めいた男がノーマを訪ね「このボタンを押せば100万ドルを手に入れられるが、代わりに見知らぬ誰かが死ぬ。考える猶予は24時間」と驚くべき提案を持ちかける。二人は迷いながらもボタンを押してしまうが……。 (シネマトゥデイより)
『アイ・アム・レジェンド』の原作者リチャード・マシスンの短編小説の映画化
『ブラックスワン』ほどではないけど、なんとなく落ち着かない雰囲気で始まります。
いつもは明るい役のキャメロン・ディアスが、なんだか声のトーンまで違う感じだし、
フランク・ランジェラは顔の半分がないし(・_・;)
夫アーサーは『X-MEN』シリーズのサイクロップス、ジェームズ・マースデン
ノーマは小さい時に医療事故で片足に障害を持っていますが、
仕事も持ち、夫アーサーは彼女を理解していて可愛い息子にも恵まれています。
家族仲は良いけれど、経済的にはあまりゆとりがない家庭
生憎ちょうど夫は昇進が流れ、妻も仕事を失くしそうな時にボタンが届く。
ボタンを押すだけで1億手に入るが、見知らぬ誰かが1人死ぬ!
トリッキーなことに、24時間の選択の時間があり、
他言はしてはいけないが、夫婦で相談するのは構わないという。
そう、この夫婦は試されているのです!
悩みに悩んだ末、衝動でボタンを押してしまう!
お金は手に入ったけれど、当然それだけでは済まなかった!
道徳的な良心の話なので、ちょっと『シンプル・プラン』を思い出しましたが、
欲によって自身の内面から崩れていく↑とは違い
誰かによってその後の運命が決められる。
なぜこの夫婦が選ばれたのかは語られないし、
その誰かも結局曖昧なままなんですが、
誰かってことより、その結末にある意味納得でしたね~( ̄-  ̄ ) うーん
ただ、話の流れに度々入ってくるノーマの障害の持つ意味はよくわからなかったです(-_-;)
旨い話にはご用心!とは茶化せない悲しさがありましたね(・_・;)
ところで、ジェームス・マースデンの『わらの犬』はどうなったんでしょう?