映画愛が伝わる 『ヒューゴの不思議な発明』
この映画は3Dで観なければ!ってことで、
3D字幕版を求めて片道1時間半ほどのドライブに出かけようかと思ったけれど、時間が合わず断念
片道20分ほどのドライブで、3D吹き替え版鑑賞
HUGO 2011年 126分
あらすじ: 1930年代のパリ。駅の時計台にひそかに住む孤児の少年ヒューゴ(エイサ・バターフィールド)の唯一の友達は、亡き父が残した機械人形だった。壊れたままの人形の秘密を探る過程で、彼は不思議な少女イザベル(クロエ・グレース・モレッツ)とジョルジュ(ベン・キングズレー)に出会う。やがてヒューゴは、機械人形にはそれぞれの人生ばかりか、世界の運命すらも変化させてしまう秘密があることに気付き……。
(シネマトゥデイより)
正直なところ、もっとファンタジーなのかと思ってたんですね!
機械人形が動き出した途端に、別世界への扉が開いて、竜が出てくるとか、
時計が逆回りしはじめタイムスリップして、古代の世界に行っちゃうとかヾ(;´▽`Aアセアセ
実際はまるでそんなことなくて、
心にトラウマを抱えている少年と老人という
とても現実的な話でしたね。
だからといって、つまらないわけでは決してなく、
1930年代のパリの光景にワクワクし、
少年がなぜ一人暮らしなのか?
機械人形の役目、偏屈な老人の過去など、次から次へと出てくる謎に引き込まれていきます。
後半は、少年と老人の心の傷は癒せるんだろうか?ってことに対して、
ハラハラドキドキしながら観ていました!
父を亡くした孤独な少年が、心のよりどころとして機械人形を直す。
なんだか『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』を思い出しますよね~。
心の旅がテーマのような映画が今求められているんでしょうかね~。
心だけではなく、映画というものに対しても過去を振り返っていて、
『アーティスト』同様、この映画も原点回帰なのかな~とも思いますね。
インタヴューで好きな映画を訊かれ、
『トランスフォーマー』と答えていたヒューゴ役のエイサ・バターフィールド君も
『風と共に去りぬ』(って凄すぎない?)と答えたクロエ・グレース・モレッツ嬢も上手いですね。
ベン・キングズレーは『プリンス・オブ・ペルシャ』のような悪役よりも、今後もこういう役で!
ジュード・ロウのお父さんっぷりも良かった!
アカデミー賞授賞式で悪ふざけして退場となった、サシャ・バロン・コーエンは鉄道公安官
人も物もみんな役割があるから存在するんだ、と考えるヒューゴ
そう考えないと、孤独に押しつぶされそうで。
彼の考えは果たして正しいのか?
彼は老人の魂を救えるのか?
歯車だらけのヒューゴの住み家も
そこから見えるパリの夜景も1930年代の風景も美しかったですね~!
そして、初期の映画の世界はまさにファンタジー♪
マーティン・スコセッシ監督の映画に対する愛情がとても伝わってきました!
(監督カメオ出演も!)
ぜひ3Dで劇場で楽しんで欲しいですね♪
吹き替えもそんなに悪くなかったですし(^^ゞ
あ、犬好きの方も、ぜひ♪( ̄m ̄〃)ぷぷっ!