Greyhound bus (グレイハウンド バス)
昨日バイクで走っているときに、なぜかふと、思い出しました。
この写真のバスに見覚えがありますか?
古いアメリカ映画を観ていると、よく車体に犬の絵が描かれているバスが出てきます。 そう、あのバスです。
アメリカ全土を網羅しており、NY~LA間は直行便だと3日で行けます。
車が普及している最近では、主に低所得者層の足となっています。
91年の春、初めて勤めた会社をゴタゴタの末辞めていて、また失恋の傷も引きずっていて、(失恋と退職は関係ありません。念のため)気分転換したいと思っていました。
それまでに、一人旅を終えた友人の話や、海外ワーキングホリデイに参加した友人の話も聞いていたので、ビビリのくせに危険感知力に欠けている私は、すっかり行ける気になってました。
『地球は狭いわよ』おそどまさこ著、というガイドブック
(「地球の歩き方」の前身のような、より主観的だったような)を片手に海外一人旅です。
ほとんど潰れかけだった会社からは退職金もなく、貯金もあまりなかったので、必然的にバックパックの旅となりました。 (といっても下げていったのはボストンバッグでしたが)
ヒマだけはたっぷりあったので、東から西へとバスでアチコチ巡ろうと思い、グレイハウンドバスのアメリパスというのを飛行機のチケットと一緒にHISで購入しました。
アメリパスとは何日間は乗り放題という周遊切符で、日数によって金額が変わってきます。
懐ぐあいを考えて15日間を購入しました。
入国したワシントンDCでまず様子見、その後飛行機でNYへ。
NYで数日過ごした後、知人宅があるコネチカットまで、さあバスを使おうかとバス停に行ってみると、とても危ない雰囲気が漂っていたので、汽車に変更。
その知人に、バスはドラッグの運び屋が使うとか散々脅されましたが、いざ乗ってみると、まさに地元の人の足という感じで、危険は特に感じませんでした。
宿が見つからない時は、適当な行き先のバスに乗り、車内で夜を明かし、朝着いた街を観光。
アメリカは想像以上に広大な所でした。
2週間の半分くらいは夜間に移動しているにもかかわらず、
行くつもりだったところの半分くらいしか周れませんでした。
そこで友人と合流し、数日案内してもらいながら観光して、3週間ほどの旅を終えて無事帰国しました。
コレが私の最初の海外旅行でした。
行き先を間違えて乗って慌てて引き返したり、
先送りした荷物が届いてなかったりと、
冷や汗かきながら半泣きで、身振り手振りで交渉したりしたおかげか、すっかり気分転換は出来てました。(^^ゞ
グレイハウンドバスは、まだまだ健在のようです。
他にもいろんなことがありましたが、書くとキリがないので、リクエストがあればまたの機会に。