孤高の剣士の歴史ロマン 『アラトリステ』
１７世紀スペインの史実をもとにした歴史ドラマ
ヴィゴ・モーテンセン主演という以外、ろくに内容も知らずに見たのですが(^_^;)
ALATRISTE ２００６年スペイン １４５分
あらすじ：無敵艦隊を大英帝国軍に撃破されて以来、その栄華に陰りが見え始めた17世紀のスペイン。ここに、13歳より己の腕だけを頼りにたった一人で生きてきた孤高の剣士、アラトリステがいた。戦場では国王の傭兵として、また平時には最高の剣客としてその名を国中に轟かせていた。ある時、彼は戦場で命を落とした友の最期の頼みを果たすべくマドリードに戻ると、彼の息子イニゴを引き取り育てる。そんなアラトリステは、人妻でもある人気女優のマリアと許されぬ逢瀬を重ねていた。やがて、“イギリスから来た異端者ふたりを殺せ”という奇妙な依頼を受けたことから、思いもよらぬ陰謀の渦に巻き込まれていくアラトリステだったが…。 （allcinemaより）
アルトゥーロ・ペレス＝レベルテのスペインでベストセラー小説シリーズの映画化
原作は６巻あり、アラトリステという架空の主人公の２０年の後半生を描いています。
これを１４５分で纏めるのは、なかなか大変だったでしょうね。
１３歳から戦いの生涯の傭兵です。
アラトリステをとおして、当時のスペイン、宮廷内の権力争い、周囲の傭兵仲間の生き方、
戦友の息子イニゴやアラトリステ自身の恋などが描かれます。
アラトリステは４つの戦いに参戦、どの戦いも状況や戦法が違うので興味深いですが、
歴史を分かっていた方が楽しめるかな(^_^;)
髭と帽子で顔が隠れるのが残念(^_^;)
他のキャストはあまり覚えがない人ばかりで、
女性は少ないから良いんですけど、男性は同じような服装なので誰が誰やら(・。・;
見ごたえのある硬質なドラマなんですけど、
戦闘シーンが多いので、ロマンスもあるのに戦いの映画という感じ。
剣客として誇り高く生きた、そういう生き方しかできなかったアラトリステの人生を堪能しました！
