不発? 『パーフェクト・ストレンジャー』
パーフェクト・ストレンジャー PERFECT STRANGER 2007年 あらすじ: 新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)は、幼なじみのグレース(ニッキー・エイコックス)が殺された事件を調べることになる。ロウィーナは、グレースが広告代理店のCEOにして大富豪のハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)と不倫の関係に陥り、そのネタで彼を脅迫しようとしていることを、グレース本人から聞かされていた。(シネマトゥデイ)
ハル・ベリー演じるロウィーナは、半年掛かりで掴んだスクープを上からの圧力でもみ消され、
怒った勢いで新聞社を辞めてしまったところに、幼馴染のグレースがネタを持ってきます。
この2人はただの幼馴染というだけではない何かがあることが、雰囲気から分かります。
その後すぐ、グレースが残酷な方法で殺されたことを知り、彼女を殺した犯人を調べる為に、
ハリソン・ヒルの会社へ、パート社員として潜入します。
早速ロウィーナに目をつける女好きハリソンですが、嫉妬深い妻、監視役の秘書などが眼を光らせています。
確かにハル・ベリーは素敵ですが、社長がいきなりパート社員にちょっかいを出すのは唐突な感じがします。
色仕掛けでいくのなら、ネットのチャットで引っ掛けようとする過程も必要なかったような。
怪しそうな人物は数人居るのですが、匂わす程度であまり絡んできません。
確かに犯人は意外でした。
結末が分かってから考えると納得は行く筋書きですが、
創造力をフル活用して、分かってあげる感じですね。
観客をミスリードする為の装飾が生きていないというか、
ジョヴァンニ・リビシのハッキングも何を探りたいのやら。
グレースを残酷な殺し方にしたのは、通り魔の犯行に見せかけたかったからなのか?
恨みからなのか? 使った薬品の効能なのか分からずじまい。
なんだかスッキリしませんでした。
残念(?)ながら、セクシーなシーンはほとんどありません。
エロティックサスペンスではありません。
あしからず。