『アメイジング・グレイス』 名曲と共に戦った男の物語
有名な”アメイジング・グレイス”という賛美歌
奴隷船の船長だった人が作詞したとは知りませんでした!
AMAZING GRACE 2006年イギリス 116分
あらすじ:18世紀のイギリス。博愛精神にあふれた青年ウィリアム・ウィルバーフォースは、イギリスの収入の多くが奴隷貿易によるものであることに心を痛めていた。若くして国会議員となったウィルバーフォースだったが、すべての人々の心の救済を信仰に求めて聖職者の道を選ぶべきか思い悩んだとき、政治の世界にとどまるよう後押ししたのが恩師である牧師ジョン・ニュートンだった。かつて奴隷船の船長をしていたニュートンがその罪を悔いて作詞したのが『アメイジング・グレイス』。ウィルバーフォースはこの曲を心の支えに、政治家として奴隷貿易廃止を懸命に訴え続けるのだったが…。 (allcinemaより)
奴隷貿易廃止に尽力した政治家ウィリアム・ウィルバーフォースの半生を描く伝記ドラマ
ウィリアム・ウィルバーフォースは、奴隷船の船長だった経歴のあるジョン・ニュートン牧師に学び、
信仰心と博愛精神を持っていた。
信仰と政治家への道で揺らぐ中、友人のウィリアム・ピットと共に政界へ。
政治家となったウィルバーフォースは奴隷貿易廃止を訴えるが、
奴隷貿易で財を成している議員たちは反対する。
世論を動かしようやく廃止法案の成立かと思えた頃、フランス革命により世情が変わり、
失意で身体を壊した彼は田舎で静養することに。
今なぜコレを見たのかというと、ベネディクト・カンバーバッチが出てるからですね~( ̄∀ ̄*)イヒッ
24歳という史上最年少で首相に就任したウィリアム・ピットを演じてます。
ベネディクト良い役だし全編を通して出ているので、個人的に大満足♪O(≧∇≦)Oイエイ!!
主演のウィリアム・ウィルバーフォースはヨアン・グリフィズ、
彼はあっさりした印象だけど周りに濃いキャラを配してます。
マイケル・ガンボン、アルバート・フィニーのベテランたち。
ルーファス・シーウェルが薄く見えるから不思議(^_^;)
ウィルバーフォースの妻となるバーバラを演じたロモーラ・ガライも良かったです。
監督は、『007/ワールド・イズ・ノット・イナフ 』のマイケル・アプテッド
政界入りしている頃から始まるので、
ウィリアムの信仰心や博愛精神ががどういう風に芽生えたの過程は描かれていません。
そのため、政治家と宗教とどちらを取るかと悩んでいるのが唐突な気がして、
前半はちょっとノレないのですが、政界に復活する辺りからドンドン盛り上がってきます。
個人的にはヨアンよりベネディクトの視点で見てしまい、
ウィルバーフォースを引き込んだピット首相が、奴隷貿易廃止の影の立役者、と勝手に思ったのでした!(^^ゞ