『イリュージョニスト』 一人の観客の為に続けるイリュージョン

 
セリフが極端に少なくて『アーティスト』を思い出しました。
 
素朴でノスタルジックなヒューマンストーリー。
 
時代は今こういうのを求めているのかもですね。
 
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                 L'ILLUSIONNISTE/THE ILLUSIONIST   2010年英/仏 80分
 
あらすじ:1950年代のパリ。かつての人気も今は昔、初老の手品師タチシェフは、寂れた劇場や場末のバーを巡るドサ回りの日々。そんなある日、スコットランドの離島を訪れたタチシェフは、ひとりの貧しい少女アリスと出会う。手品師を何でも叶えてくれる“魔法使い”と信じ、島を離れる彼に付いてきてしまうアリス。やがて、言葉も通じないながらも一緒に暮らし始めた2人。落ちぶれた自分を尊敬の眼差しで慕うアリスに、いつしか生き別れた娘の面影を重ね、彼女を喜ばせるべく魔法の呪文とともにプレゼントを贈り続けるタチシェフだったが…。
                                                            (allcinemaより)
 
 
 
フランスの喜劇王ジャック・タチが娘へ遺した幻の脚本を、タチをそのまま主人公のキャラクターとして、
 
ベルヴィル・ランデブー』で世界的に高い評価を受けたシルヴァン・ショメ監督がアニメ化
 
昨年の第83回アカデミー賞長編アニメーション賞ノミネート作
 
 
初老の手品師と言葉の通じない娘との出会い。
 
本当の家族のように一緒に暮らす2人。
 
2人の落ち着き先のホテルは、同じような落ち目の芸人たちが集まっている。
 
一人また一人と廃業や転職をしていって、と、人生の切なさやその中での楽しさ、大切な物。
 
セリフが本当に少ないのですが、いろいろな想いが伝わってきます。
 
ノスタルジックな絵が綺麗で、その絵に合わせて音楽でつづられていく素敵な作品です。
 
ちょっと切ないですけどね。