『レイチェルの結婚』 傷つけるのも癒すのも家族だから
RACHEL GETTING MARRIED 2008年 112分
あらすじ:コネティカット州に暮らすバックマン家では、2日後に長女レイチェルの結婚式が執り行われようとしていた。それに合わせ、次女のキムがある施設から一時退院する。式の準備があわただしく進む中、ピリピリした雰囲気を漂わすキムに対し、家族や周囲の人々ははれものに触るように接するのだが…。 (allcinemaより)
アン・ハサウェイが多くの賞レースで主演女優賞を受賞している作品
姉の結婚式のため更生施設から一時退院したキムを演じてます。
久しぶりに自宅に帰ったキム。
2日後の結婚式の準備のため自分の知らない人達が大勢集まっていて落ち着かない。
常に世話を焼きたがる父親や花嫁付添人をキムではなく友人に頼んでいた姉レイチェル、
すべてのことに対してイラつくキム。
自分勝手なキムにとうとうキレたレイチェルはキムへのわだかまりを吐きだす。
居場所がないキムは離婚した母のもとへ向かうのですが、そこでも思わず母を責めてしまい・・・・・。
久しぶりにデブラ・ウィンガーが母親役で出てます。私が見たのは『デブラ・ウィンガーを探して』以来。
脚本はシドニー・ルメットの娘のジェニー・ルメット
監督はジョナサン・デミ
口論の中で、キムが何に依存していて、何が起こったかが明らかになっていきます。
キムが自宅に戻ってきたときに入った男の子の部屋
その部屋がまだそのままあることで、家族の傷がまだ癒えていないことがわかります。
両親が離婚してしまった原因になったことを、キムが引き起こし、まだ自分自身を許せずにいました。
家族に対する罪悪感、自分に対する怒り、持って行き場のない感情を抱えた役を、
アン・ハサウェイが見事に演じてました。