『最強のふたり』 心が通う友達がいれば、大抵のことは乗り越えられるものかも


意外に早く公開してくれて良かった!

やたら評判が良いので観たくてたまらなかった作品

その高い期待も裏切りませんでした!

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              INTOUCHABLES/UNTOUCHABLE   2011年 113分

あらすじ:パラグライダーの事故で首から下が麻痺してしまった大富豪のフィリップ。彼の新しい介護人募集の面接にやってきたのは、いささか場違いな雰囲気の黒人青年ドリス。スラム街に暮らす彼の目的は、失業手当をもらうための不採用の証明書だった。周囲の憐れみの同情と腫れ物に触るような態度に辟易していたフィリップは、そんなドリスのふてぶてしい態度に興味を抱き、思いつきで採用してしまう。ドリスには介護の経験がないばかりか、趣味や生活習慣にいたるまで互いが歩んできた世界はまるで水と油。いつまで持つかと思われたが、障がい者相手にも遠慮することなく本音で接するドリスは、他の誰よりもフィリップの心を解きほぐし、いつしか2人は固い絆で結ばれていく。                                           (allcinemaより)


実話の映画化ですね。

フィリップが自分と介護人のことを本にして出版、それを読んだTV局がドキュメンタリーを製作、

それを観たエリック・トレダノオリヴィエ・ナカシュが、映画化を思いつき監督するという経緯。


事故で首から下が動かないフィリップ、介護士の面接に来た黒人青年ドリスを試しに雇うことにする。

働く気はなく、失業手当の就活実績の為だけに来たドリスだったが、

住むところも無かったため、個室付きの住込みということで働くことに。

物おじせず率直にものを言うドリスをフィリップは次第に気に入り、

年齢も人種も立場も超えた友情が芽生え始める。


フィリップはクリストファー・リーブや『ボーン・コレクター』のリンカーン・ライムと同じ

首から下を動かすことができない障害者

ジェフリー・ディーヴァーが描くリンカーン・ライムの小説を読むと、

健常者は障害者に対して、無意識に目を逸らしたり、恐る恐る壊れ物のように扱ったり、

身体が動かないだけなのに知能も低い人の様に接する人も多いみたいです。

そおいう人たちにうんざりしていたフィリップが、

しっかり目を見て雇い主と対等に話すドリスを気に入ったのもわかります。


ほとんど知らないキャストというところも良かったですね。

フィリップにフランソワ・クリュゼ

品とユーモアが持ちながらも深い悲しみと苛立ちを抱えているのがよくわかりました。

ドリスにオマール・シー、陽気で調子良く見せながらも、こちらもいろいろ抱えている青年。

ハンサムだし笑顔が良いです。


音楽がまた効果的に使われています。

フィリップがドリスにクラッシックを教え、ドリスが逆にアース・ウインド&ファイアーを教える。

久しぶりに聴いたEW&Fがアゲアゲでノリノリ♪

オペラを観てドリスが大爆笑するのを観てこちらも大笑い。


ちょっとネタバレなので反転します!

こんなに良いコンビなのに、ドリスを解雇するフィリップにどうして?と思ってしまいました。

ドリスを家庭に返すためということはわかっているのですが、なにか他に方法はないんだろうかと(^_^;)

ドリスの為に手を放したフィリップでしたが、予想以上にドリスの存在は大きく、

また殻に閉じこもるフィリップ、そして彼を救いに来るドリス

2人の絆は離れていても切れませんでしたo(TヘTo) クゥ


全編笑いに包まれながらも、(゜ー?)ホロホロさせられて、

良い気分で観終わりました♪

エンドクレジット中に実在の2人とその後が流れます。

まだの方はぜひ!お薦めです!