『ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔』 よりダークに、より壮大に


ロード・オブ・ザ・リング』第1部「旅の仲間」の翌年公開された第2部

前作をしのぐスケール、本悪的な戦いに突入

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THE LORD OF THE RINGS: THE TWO TOWERS
2002年アメリカ/ニュージーランド 劇場公開版179分(SEE223分)

あらすじ:中つ国では、アイゼンガルドのオルサンクの塔を拠点とするサルマンと、モルドールのバラド=ドゥアの塔にいる冥王サウロンが手を結んだことで闇の勢力がますます力を増大させていた。そんな中、離ればなれとなってしまった旅の仲間たちは三方に分かれたまま旅を続けるのだった。2人だけで滅びの山を目指していたフロドとサム。そんな彼らの後を怪しげな人影が付け回す…。サルマンの手下に連れ去られたメリーとピピンは隙を見つけて逃げ出し、幻想的なファンゴルンの森でエント族の長老“木の髭”と出会う…。一方、アラゴルンレゴラスギムリの3人は、メリーとピピンを追う途中で、国王がサルマンの呪いに苦しめられているローハンの騎士の一団と遭遇、周りを取り囲まれてしまう…。                                (allcinemaより)


前作でバラバラになってしまった旅の仲間達。

フロドとサムは2人で滅びの山を目指すも道に迷ってしまう。

2人を付けていたゴラムを捕え、モルドールへの道案内をさせる。

オーク達にさらわれたメリーとピピンは、オークとウルク=ハイとの仲間割れに乗じて、

ファンゴルンの森に逃げ込む。そこで森の守り人であるエント族と出会う。

メリーとピピンを追っていたアラゴルンレゴラスギムリの3人はファンゴルンの森で会った意外な人物から、

ローハンを救うように言われる。


↑で意外な人物と書きましたが、予告にもしっかり映ってるのでぶっちゃけると、

ガンダルフが白のガンダルフとなって復活。

劇場で前作を観てから、カンダルフ死んでないよね、と期待していたので予告を観て(;´・`)>ホッとしたもんです。

ガンダルフバルログとの戦いのシーンから始まりますしね(劇場版もそうだったよね?)

今回は3つの方向に別れてしまった旅の仲間それぞれが、出会う相手に、

今戦わなければ未来はないんだと説得し、それぞれの戦いになだれ込みます。

フロドとサムは途中ゴンドール軍のボロミアの弟ファラミアに捕まるのですが、

指輪は滅ぼさなければならないと説得して、解放されます。

SEE版ではボロミアとファラミアと父デネソールのシーンが加えられ、

ボロミアが裂け谷へ向かった経緯がわかります。ボロミアがまた見れて◎

メリーとピピンはエント族の説得に失敗しますが、機転を利かせたピピンがエント族を南へ導き、

サルマンが森にしたことを目の当たりにしたエントは怒り、アイゼンガルドを攻撃。

ローハンに着いたガンダルフ達は、サルマンに操られているローハンの王セオデンの呪縛を解き、

サルマンの軍と戦う準備をします。

クライマックスはヘルム渓谷で、300VSウルク=ハイ1万との決戦。


前作から引き続きのキャストに加え、主要キャスト新顔の紹介

ゴンドール軍摂政デネソールの息子でボロミアの弟ファラミアにデヴィッド・ウエンハム

最近映画で見かけてないのが残念(-_-;)

ローハンのセオデン王にバーナード・ヒル、甥のエオメルにカール・アーバン

エオメルの妹エオウィンにミランダ・オットー

サルマンの手下で蛇の舌グリマにブラッド・ドゥーリフ

前作でガラドリエルの警護をしていたエルフのハルディアは、エルロンドの要請で加勢にきます。

演じるクレイグ・パーカーはTVシリーズの「スパルタカス」に出てるみたいですね。

オーランド・ブルームといい、普段の姿は普通なのに金髪にするとめっちゃカッコイイのはなぜ?( ̄∀ ̄*)イヒッ


ガンダルフが戻ったのは嬉しいけれど、

フロドはどんどん具合が悪くなってくるし、

応援に来てくれたハルディア君が~(T∇T) ウウウ

迫力のある戦いのシーンも圧巻ですが、

登場人物たちの心情も深く描いてます。

キャストのほとんどがいろいろな葛藤を抱えている感じ(・_・;)

指輪に捉われそうになりながらも必死で正気を保とうとしているフロド、見守り続けるサム。

フロドに情けを掛けられて善悪で葛藤するゴラム。

アルウェンへの愛と自分の使命とで悩むアラゴルンアラゴルンに恋するエオウィン。

国と民を守る重圧に苦しむセオデン、国と王への忠誠を退けられたエオメル。

父と兄への想いで悩むファラミアなど。

被害は甚大だったけれど、戦いにはかろうじて勝ち、

少しだけ希望を覗かせた最後、『王の帰還』へと続きます。