『スモールアイランド』 ベネディクト・カンバーバッチを塗りつぶせ!


ず~っと見たかった『スモールアイランド

LaLaTVで放映されてのをMさんが録画して送ってくださったので見ることが出来ました!

Mさん、いつもありがとうございます!<(_ _)>

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                         Small Island         2009年BBC TVM

あらすじ:(前編)1948年戦火の傷跡がまだ残るロンドンでクイーニーは下宿屋を営んでいた。夫は志願兵として戦地へ赴いたまま消息を絶っている。下宿人のギルバートは元英国空軍志願兵のジャマイカ人だ。ある夜、彼のもとに、ジャマイカら妻のホーキンスがやって来る。イギリスへの移住は、彼女の子供のころからの夢だったのだ。実はホーテンスは、初恋の相手マイケルとイギリスで暮らすことを夢みていたが、彼が消息を絶ったことで夢は破れてしまっていた。

(後編)クイーニーのお腹には、ジャマイカ出身のマイケルの子がいた。奇しくもマイケルは、ホーテンスの初恋の相手だった。出産が迫ったある日。消息不明だったクイーニーの夫バーナードが突然帰ってくる。黒人に対しリベラルなクイーニーにバーナードは苛立つが、生まれてきた肌の黒い子供を受け入れ、父親になろうと決意する。しかしクイーニーは、我が子の幸せを考え、苦渋の決断をするのだった。                (LaLaTVより)


第2次世界大戦時代、強く逞しく生きていく2人の女性を描いた作品。

イギリス人のクイーニーはヨークシャーで養豚業を営む実家に嫌気がさし、

叔母を頼ってロンドンで暮らしているときにバーナードと出会う。

バーナードには好意しか抱いていなかったが、叔母が急死し実家へ帰らなければというところで、

バーナードのプロポーズを受けてしまう。

ジャマイカ人のホーキンスは兄妹の様に暮らしたマイケルと母国であるイギリスへ移住するのが夢だったが、

マイケルが別の人を愛してると知り、彼を戦地へ赴かせてしまう。

戦地から帰ったはずのバーナードが行方不明となり、クイーニーは下宿を始める。

そこに偶然やってきたマイケルと恋に落ちるクイーニー。

イギリス移住の夢をあきらめきれないホーキンスは、親友の恋人として知り合ったギルバートと結婚し、

妻として呼び寄せてもらい念願のイギリス、クイーニーの下宿に住んでいるギルバートの元へ。

2人は知らなかったがクイーニーとホーキンスは偶然にもマイケルで繋がっていた。


イギリス領だったジャマイカでは、イギリスは素晴らしい国だと教えられて育ち、

戦時には徴兵されて戦争へも行かされますが、黒人を見たことが無かったイギリス人も多かった時代、

黒人に対する差別がもちろんあり、ギルバートは職を探すのも住むところを探すのもやっとでした。

リベラルだったクイーニーは珍しかったのでしょうね。行方不明の夫から譲り受けた家で下宿を始め、

黒人を受け入れます。

ホーキンスはジャマイカでは教師としてそこそこ上流市民だったのでしょうが、

イギリスではジャマイカの教員資格は無効で、イギリスで再度教員試験を受けるのも難しいとしり、

打ちひしがれます。


クイーニーにルース・ウィルソン、『ジェイン・エア』(2006BBC)でジェインを演じてた人ですね。

ホーキンンスに『007 スカイフォール』のナオミ・ハリス、お高くとまってるのがおかしい。

ギルバートに『猿の惑星ジェネシス』のデヴィッド・オイェロウォ、マイケルにアシュリー・ウォルターズ

バーナードにベネディクト・カンバーバッチ、父親と2人暮らしの育ちの良い真面目な型物、

36なのにファンからもお坊ちゃんと言われてる彼はこういう役が多い気がします(^^ゞ

ひたすらクイーニーを愛し、彼女に相応しい人間になろうとするところに( ̄^ ̄)じ~ん!


戦争や差別などの問題もありながら、2人の女性の愛と自立のお話になってますね。

題名の「スモールアイランド」はジャマイカのことであり、いろいろ含みもありそうです。

そんなに暗い話でもないので、見る機会がある方はぜひ!