『名探偵ポワロ オリエント急行の殺人』(2010 TVM)
アガサ・クリスティは学生時代に有名どころは読んだと思うし、
1974年版シドニー・ルメット映画版も見てますが、
デビット・スーシェのTV版を見るのは初めてなんですよね。
AGATHA CHRISTIE'S POIROT: Murder on the Orient Express 2010年TVM
あらすじ:パレスチナで事件を解決したポワロはイギリスに戻るためオリエント急行に乗車。終点のカレーまで3日の長旅だ。列車には国籍も階級もさまざまな人々が乗っていた。アメリカの富豪ラチェットにその秘書と執事、ギリシャ人医師、ロシアの公爵夫人とメイド、ハンガリーの外交官夫妻、女性宣教師…。2日目の夕方、ポワロはラチェットから殺されるかもしれないと保護を頼まれるが断る。だが翌朝、そのラチェットが刺殺死体で見つかる。
昨夜NHKBSで放送していたのを途中からなんとなく見始めたのですが、つい見入って最期まで見終わり、
HDDを確認したら案の定昨年10月ぐらいに放送したのを録画してあったので、
今日また最初から見なおしました(^_^;)
有名な話なので犯人は覚えていたのですが、結末は忘れていました(^_^;)
映画版を観た時は、豪華キャストを堪能し鮮やかなプロットに感心したのだったと思います。
しかしこのデビット・スーシェのポワロは、静かな瞳の眼光鋭く、苦悩と葛藤に満ちてました!
彼のポワロがいつもこうシリアスではないということなので、この作品が独特なのかとも思います。
映像化もされている話で犯人も知られているからか、信仰心と罪と罰についての話になっていました。
キャストがまた良いんですよ!
ポワロは当然デビット・スーシェ、車掌のブークにセルジュ・アザナヴィシウス、
この姓はと思ったら『アーティスト』の監督ミシェル・アザナヴィシウスのお兄さんなんですね。
昨夜アカデミー主演女優賞にノミネートされたジェシカ・チャスティンが特に印象的でした。
ミステリーとしてよりも、重厚なドラマに仕上がってました。
映画版が華やかで鮮やかな印象だっただけに、この重厚さが意外で逆に見ごたえがありました。
重いラストでしたね。