『ゼロ・ダーク・サーティ』 10年間の孤独な戦い
招待券当たったので初日鑑賞してきました~!
(GAGAシアターさんありがとう♪『世界にひとつのプレイブック』オンライン試写は外れたけど^^;)
『ハート・ロッカー』を超える緊張感で、観終わるとどっと疲れました!(^_^;)
ZERO DARK THIRTY 2012年 158分
あらすじ:巨額の予算をつぎ込みながらも一向にビンラディンの行方を掴めずにいたCIA。そんな手詰まり感の漂うビンラディン追跡チームに、情報収集と分析能力を買われたまだ20代半ばの小柄な女性分析官マヤが抜擢される。さっそくCIAのパキスタン支局へ飛んだ彼女だったが、取り調べの過酷な現実に戸惑いを見せる。そんなマヤの奮闘もむなしく捜査は依然困難を極め、その間にもアルカイダによるテロで多くの命が失われていく。そしてついに、マヤの同僚ジェシカがテロの犠牲になってしまう。以来、個人的な感情にも突き動かされ、これまで以上にビンラディン追跡に執念を燃やしていくマヤだったが…。 (allcinemaより)
2011年5月1日、アメリカ同時多発テロ事件の首謀者オサマ・ビンラディンが、
ネイビーシールズの捕獲作戦決行によって殺害された。
1人の女性の10年にわたるビンラディン追跡の過程を、真実に基づき映画化。
ドキュメンタリーではないものの、実録の様なリアルさでした。
パキスタンに配属された若いCIA分析官マヤ、
先の見えない手探り状態の捜査に、耐えきれなくなる同僚や、
自身が銃撃されても怯まず、ビンラディン逮捕に執念を燃やす。
側近と思われる男を追い続けて10年近く、ついにその男の自宅にビンラディンが隠れていると確信する。
トップ・シークレットである事実を突き止めるため、
独自のルートで当事者たちから念入りに取材を敢行したキャスリン・ビグロー監督と脚本のマーク・ボール。
ロケと徹底したセット作りによって、テロ攻撃などの一連の事件をリアルに描写しています。
特にビンラディンの隠れ家や機密であるステルスヘリコプターなども再現。
CIAチームの捜査の過程を中心に描きながら、その時々で実際に起こったテロ事件が挟まれ、
我々の記憶に訴えかけてきます。
主演のマヤにジェスカ・チャスティン、苦悩しながらも信念を貫く度胸のある女性を熱演。
『ヘルプ~心がつなぐストーリー~』の時のフライドチキンを作れない女性とは大違い(^_^;)
この演技でゴールデン・グローブ女優賞受賞、アカデミー賞も主演女優賞にノミネート。
CIAチーフのマーク・ストロング、CIA長官にジェームズ・ガンドルフィーニ他
キャスリン・ビグロー監督は逃しましたが、アカデミー賞作品賞他5部門ノミネート!
拷問シーンが『デンジャラス・ラン』でデンゼル・ワシントンが受けた拷問方法と同じでした。
CIAの定番なんだろうな~と(・_・;)
拷問が世論に叩かれてから捜査が行き詰まったり、
少人数での捜査なのに、間違うとたちまち命にかかわるプレッシャー。
失敗を恐れるあまり決行に及ばず、月日だけが過ぎていくあたりもリアルに描かれています。
最後まで自分の結論に自信を持ち、信念で作戦決行を実現させたマヤ、
10年間誰も踏み切れなかったことを成し遂げました!
観終わると10年の歳月が掛った決着の後の今の世界がどうなったのかを考えずにはいられません。