ようやくの 『アルゴ』
実を言うと、こちらでも今週末から公開されることがやっと決まったんですけどね(^_^;)
今日DVD発売で、劇場版よりDVD収録が10分ほど長いと聞いたので、
新作を当日返しで借りちゃいました!(明日の朝返却BOX投函予定^^;)
ARGO 2012年 120分
あらすじ:1979年11月。革命の嵐が吹き荒れたイランで、民衆がアメリカ大使館を占拠して、52人の職員を人質にとる事件が発生する。その際、裏口から6人の職員が秘かに脱出し、カナダ大使の私邸に逃げ込んでいた。しかしこのままではイラン側に見つかるのは時間の問題で、そうなれば公開処刑は免れない。にもかかわらず、彼らの救出は絶望的な状況だった。そこで国務省から協力を求められたCIAの人質奪還の専門家、トニー・メンデスは、ある計画を練り上げる。それは、架空の映画企画をでっち上げ、6人をロケハンに来たスタッフに偽装させて出国させるというあまりにも奇想天外なものだった。さっそくトニーは「猿の惑星」の特殊メイクでアカデミー賞に輝いたジョン・チェンバースの協力を取り付けると、SFファンタジー大作「アルゴ」の製作記者発表を盛大に行い、前代未聞の極秘救出作戦をスタートさせるのだったが…。 (allcinemaより)
結末も知っているし、もうかなり情報が入ってきている状態での鑑賞でしたが、
十分面白かったですね。
展開は早いのに、緊張感も途切れず尺もちょうど良かったように思います。
実話を基にした映画ということで、多少のフィクションはあるものの、概ね忠実に描いているようです。
1979年のイランアメリカ大使館人質事件の際、逃げだしカナダ大使公邸に匿われていた6人の外交官の、
CIAによる極秘救出作戦の全容です。
6人が脱出した当時、アメリカ大使館にはまだ52人が軟禁状態であったため、CIAの関与は伏せられ、
クリントン大統領時代にようやく極秘扱いが解けたということです。
残りの人たちは444日間も軟禁状態だったんですね。
「事実は小説より奇なり」という言葉通り、よくこの作戦を思いついたな~というのが一番ですね。
他にも救出作戦案が出されていましたが、どれも真実味が無く、そこを逆手に取った大胆な発想でした。
作戦の進め方が興味深いですね。
実在のCIAのトニー・メンデスや脱出した6人のうち多くが撮影に協力したということで、
リアルさは当事者たちのお墨付きです。
監督のベン・アフレックがCIAのトニー・メンデスを演じていますが、
ブライアン・クランストン演じたCIAのオドネルとアラン・アーキン演じたプロデューサーは、
数名のモデルから人物かした様ですが、ジョン・グッドマン演じた特殊効果の神様ジョン・チェンバーズは
実在の人物。残念ながら2001年に他界。
個々の心理には深く踏み込まないのはベン・アフレック監督らしく、
スリリングな展開に絞ったところが良かったです。
最後飛行機が追いかけられるシーンはフィクション、脱出メンバーの心理状態を視覚化するためだそうです。
映画には描いていないトラブルもいろいろあったとか。
DVDにはトニー・メンデスや実際に脱出したメンバーのインタヴューも収録されています。
第85回アカデミー作品賞・脚色賞・編集賞受賞、ゴールデン・グローブ作品賞・監督賞受賞作品