『パレーズ・エンド』 義務と愛の板挟みの中で
ベネディクト・カンバーバッチ主演の時代物メロドラマ『パレーズ・エンド』
コレを観るために今月までWOWOW加入していました!(^^ゞ
Parade's End 2012年英/米 287分
あらすじ:1900年代、イギリス。クリストファーは、一度だけ関係を持ったシルヴィアに妊娠を告げられ結婚するが、ほどなくして結婚生活に飽きたシルヴィアは男を作って外国へ逃げてしまう。そんな時、純真な心の持ち主である女性参政権論者ヴァレンタインと出会い彼女に引かれていく。そんな中、シルヴィアがヨリを戻しにクリストファーのもとへ。保守的なクリストファーは離婚もせず、結婚生活を再開させたものの、ほどなくして第一次世界大戦が勃発、クリストファーも戦地に赴くことに。ヴァレンタインの存在に気づいたシルヴィアは夫の心を繋ぎとめようと必死になる。激動の時代の中、それぞれが大きな運命のうねりに巻き込まれていく。 (WOWOWより)
昨年『SHERLOCK』シリーズ2の撮影直後に撮影された、BBCとHBO共同制作のTVミニシリーズ、
英国では昨年8月に放送、10月にはソフトも出ていて、
日本での放送かソフト化を待っていました!
昨日ようやくWOWOWで放送。ようやく観ることが出来たのは嬉しいのですが、残念ながら吹替え(>_<)
本来は287分なのですが、HBOの編集版なのか30分位短い尺になっているようです(-_-;)
ベネディクト・カンバーバッチ演じるクリストファーは古風で時代遅れと言われようと自分の考えを曲げず、
間違っていることは相手がだれであろうと率直に述べるので周囲から煙たがられている。
奔放なシルヴィアと1度だけ関係を持ってしまい、当時ドイツ人将校と付き合っていた彼女から
妊娠を告げられると、どちらの子供かわからないながらも結婚するが、夫婦仲は冷めていた。
型物の夫に飽きたシルヴィアは、他所に男を作り家を出る。
女性活動家のヴァレンタインと出会い恋に落ちたクリストファーだったが、
シルヴィアから戻ると告げられると、ヴァレンタインへの想いは封印しシルヴィアを受け入れるのだった。
シルヴィア役のレベッカ・ホール、今まであまり注目していませんでしたが美しいですね。
はじめは型物の夫をバカにしていたけれど、彼の真面目さ心の広さに気付き、
自分の方へ振り向かせようと必死になる妻。
アデレイド・クレメンス演じるヴァレンタインは、クリストファーへの想いを秘めていたが抑えきれず、
日陰の身でも良いからクリストファーの側に居たいと思う健気で情熱的な女性。
クリストファーの兄にルパート・エヴェレット、これは顔長繋がりのキャスティング?(^_^;)
3話構成の放送でしたが、一気に観ました!(^^ゞ
時代物だしメロドラマだし、どうかな~と思っていたのですが、見始めると止まりませんでした。
映像もTVドラマとは思えない美しさで、惹き込まれました!
原題の意味は、古い秩序を守る男たちの行進の最後の1人ということ。
もうクリストファーが気の毒で(-_-;)
周囲から疎んじられるわ、嫌がらせを受けるわ、本人は清廉潔白なのに噂を流され貶められ、
実の父親や兄にも疑われ、とことん可哀想なキャラ(>_<)
そんな周囲に嫌気がさし、戦争が始まると志願して従軍します。
皮肉にも戦地では彼の人格が認められ部下からは慕われます。
原作が太った役だったようで、ベネディクトは頬に詰め物をしての演技。
吹替えは悪くはなかったのですが、やはり彼の声で聴きたいですね(^_^;)
フルバージョンでも観たいので、ソフト化して欲しいですね。