『サイコ』 オリジナルを再見
『ヒッチコック』を観た後、『サイコ』を見直したいなと思っていたら、
タイムリーにNHKBSプレミアムで放送してくれました。
PSYCHO 1960年 109分
あらすじ:アリゾナ州の不動産会社に勤めるマリオン。婚約者サムの経済的事情により結婚に踏み切れない彼女は、仕事で預かった大金を出来心から横領、誰にも告げず車で逃走する。郊外でノーマン青年が経営するベイツ・モーテルにたどり着いたマリオンがシャワーを浴びていると、突然侵入してきた影が襲いかかり、彼女を殺害した。行方不明のマリオンを探すマリオンの妹ライラとサムは、ベイツ・モーテルにマリオンがいた痕跡を発見する。 (Wikipediaより)
映画『ヒッチコック』でこの映画の製作裏話が描かれていましたが、
アルフレッド・ヒッチコック監督作の中で、一番有名な映画ではないでしょうか。
恋人を愛しているのに結婚出来ず悩んでいるマリオンの前に、
娘の結婚のことを自慢しながら大金を見せつける富豪が現れ、
思わず持ち逃げしてしまうマリオンの気持ちもなんとなくわかります(^_^;)
車で恋人のいる町まで逃走したが、途中で警官に声を掛けられ恐ろしくなり、
たまたま目に付いたベイツ・モーテルへ逃げ込む。
モーテルを管理しているノーマン青年と話すうちに、自分のしてしまったことの愚かさに気付き、
手遅れにならないうちに戻ろうと決意した途端、殺されてしまう。
ヒロインが1時間足らずで前触れもなく殺されてしまう驚き。
それも改心した後というタイミング。
後半は私立探偵やマリオンの恋人と妹が、彼女を捜しにベイツ・モーテルを訪れ、真相を突き止めます。
マリオンにジャネット・リー、ジェイミー・リー・カーティスのお母さんですね。
妹役のヴェラ・マイルズよりも若く見えますね。
ノーマン・ベイツはアンソニー・パーキンス、いろんな映画に出演していますが、この役の印象が強いですね。
マリオンが事務所に出勤した際、事務所の外でウェスタンハットをかぶっている通行人として、
有名なシャワーシーンは短いけどやはり強烈ですね。
前半の警官の使い方で不安が煽られたり、
マリオンが運転中のバックに人々の話声が流れ、セリフがなくてもマリオンの考えが分かったり、
音楽と共に緊迫感が高まったり、様々な演出がサスペンスの神と呼ばれる所以ですね。
後世の映画にどれほど影響を与えたことか。
こちらは犯人が分かっているつもりで観ているのに、
最後のどんでん返し!
初見の時はまったくの予想外でほんとに驚きました。
『ヒッチコック』と合わせて観ると一層興味深いです。