『グランド・マスター』 華麗な奥義の数々を圧倒的な映像美で見せる



グリーン・デスティニー』や『HERO』、『LOVERS』を期待していたのですが、

ウォン・カーウァイ監督ではちょっと違いましたね(^_^;)

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                一代宗師/THE GRANDMASTER  2013年香港  123分

あらすじ:1930年代の中国。北の八卦掌の宗師、宮宝森(ゴン・パオセン)は引退を決意し、生涯をかけた南北統一の使命を託す後継者を探す。第一候補は一番弟子の馬三(マーサン)。一方、パオセンの娘で奥義六十四手をただ一人受け継ぐ宮若梅(ゴン・ルオメイ)も、父の反対を押して後継争いに名乗りを上げる。そんな中、パオセンが指名したのは、南の詠春拳の宗師で人格的にも優れた葉問(イップ・マン)だった。納得のいかないマーサンは、師であるパオセンへの恨みを募らせる。一方、諦めきれないルオメイも、イップ・マンを秘かに呼び出し、みごと八卦掌奥義六十四手で勝利を収めるのだったが…。                       (allcinemaより)


各地からカンフーマスターが集まり、熾烈な頂上決戦をする中での愛憎劇、

という内容かなと思っていたのですが、まったく違いました!(・・A;)あせあせ

ブルース・リーの師匠としても知られる伝説の武術家・葉問(イップ・マン)の半生をベースに、

時を同じくする他の流派の宗師(グランドマスター)達の生きざまを描いた映画でした。


40歳のイップ・マンは裕福な家庭に育ち苦労知らずで、妻と子供と幸せに暮らしていた。

カンフーの強さで一目置かれていた彼は、北方の流派の宗師であるバオセンの後継者に指名される。

バオセンの娘ルオメイはその決定に納得せず、イップ・マンに戦いを挑む。

折しも日本軍が進攻し、グランドマスター達の人生に大きく影響を与えることとなる。


イップ・マンにトニー・レオン、この役のために4年もトレーニングして撮影も大変だったそうですね。

ルオメイ役のチャン・ツィイーは『グリーン・デスティニー』の頃からまったく変わってないんですけど~(・_・;)

激しいアクションシーンでも顔色も変えないクールビューティー

レッド・クリフ』のチャン・チェンもカミソリという役名の通り眼光鋭く、マックス・チャンも美系だし、

穏やかで優しい表情のトニー・レオンとは対照的で、印象的なキャストが揃っています。


激しいのに美しいアクションシーン、跳ねる水しぶきまで美しい!

スローモーションはもう飽きたとか文句を言ってた自分ですが、

カンフーに関してはスローにしてくれないとどう動いてるのかわからないので、スロー大助かり( ̄∀ ̄*)イヒッ

カンフーと言っても流派によって技がいろいろ違い、それぞれの奥義が披露されるのも興味深かったですね。

カミソリの話が少々わかりにくいのと、

カミソリ、ルオメイ、イップ・マンの間で何か起こりそうで起こらないストーリーにはちょっとモヤモヤでしたが、

ウォン・カーウァイ監督の映像美は健在でした。