『キャプテン・フィリップス』 見応えある作品ですけど、船酔い注意(^_^;)
これは心理ドラマだからＤＶＤでも良いかな～と思っていたのですが、
船上のシーンや救出作戦など迫力おシーンも多く、劇場で観る作品でした。
CAPTAIN PHILLIPS ２０１３年 １３４分
あらすじ：2009年4月。ケニアへの援助物資を運ぶアメリカのコンテナ船マースク・アラバマ号。インド洋を順調に航行していたが、ソマリア沖で４人組の海賊に襲撃される。船長のリチャード・フィリップスは、船が彼らに乗っ取られる直前、数人のクルーを残して乗組員を全員、機関室に匿う。そして彼らを救うため、自らは単身で人質となり、海賊たちと共に小さな救命艇に乗り移り、アラバマ号を後にする。やがて事件の一報を受けたアメリカ政府は、海軍特殊部隊ネイビー・シールズを出動させ、フィリップス船長の救出作戦を開始するが…。 （Wikipediaより）
実際に起こった2009年のソマリア海域人質事件をテーマに、
人質となったリチャード・フィリップス氏の回顧録「キャプテンの責務」を映画化。
４日間に渡って海賊の人質となっていたフィリップス船長。
船が出航したかと思えば、すぐに海賊と接触、予想以上に早い展開でした。
１３４分、ほとんど遊びのシーンもなく、ドキュメンタリーの様に丁寧に描かれていて、
緊張感が持続します。
アメリカ側だけでなく、海賊側の動機や背景なども描かれます。
内戦により管理がされなくなった近海に外国の船が押し寄せ乱獲したため、
漁師は魚が取れなくなってしまう。
『ブラック・ホークダウン』でも描かれていた通り、武器は豊富にあるため、
最初は漁場の防衛をしていたのが、いつしか身代金目当ての海賊行為に発展。
映画の大半はフィリップス船長のトム・ハンクスと海賊たちのみ。
奥さん役のキャサリン・キーナーは冒頭にチラッと出るだけで、
後は、SEALの隊長役で『パシフィック・リム』の父ちゃん、マックス・マーティーニを知っているくらい。
海賊役にはソマリア出身のバーカッド・アブディなど。
監督は『ボーン』シリーズや『ユナイテッド93』などのポール・グリーングラス。
起こることが分かっていても、最初からドキドキで、
緊張感を出す為に、海賊役とトム・ハンクス達は襲われるシーンの撮影の時に初めて会って、
本当に怖かったそうですよ。
肌の色は黒いし、痩せているので目が大きくギョロっとしていて、怖いんですよ。
それが人質に取られて、少しづつ話をしているうちに、
彼らの生活が分かり、なぜ海賊をしなければいけないのかわかってきて、
次第に同情心が起こって来るんですね。
後半の動きのないシーンでのドラマも上手かったですね。
なんとか平和に解決させようとする船長をトム・ハンクスが熱演。
船員を助けるための船長の機転や、
船長を救い出すための海軍やSEALSの作戦など、
リアルで見応えありました。
ただリアルな船上シーンの為、しっかり船酔いしてしまいました(>_<)
カメラ揺れるんだもん(T_T)
酔いやすい方は後方の席に座る事をお薦めします(^_^;)
