『エンダーのゲーム』 宇宙戦争物というより、少年の成長物語


昨日から公開の『エンダーのゲーム』、宇宙ものとは相性の良いIMAXで観ました!
とっても面白かったですよ♪ やはり自分はSF好きなのかしら(#^.^#)
ハン・ソロ好きとしてはハリソン・フォードが宇宙に居るだけでもテンションが上がります(^^ゞ

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                 ENDER'S GAME     2013年 114分

あらすじ:産児制限が行われている未来の地球。謎の地球外生命体フォーミックの侵攻を受けた人類は、辛くも絶滅を免れる。そして、さらなる侵攻に備え、優秀な子供たちを徴兵し、地球軌道上に設置された訓練施設“バトル・スクール”でエリート戦士の養成が行われていた。そんな中、非凡な兄と姉の存在ゆえに、宇宙戦争終結させる者との期待を受け、政府の特別許可で生まれた禁断の第3子“サード”の少年エンダー。彼は、その生い立ちがもとで孤独な少年時代を過ごしていた。やがてバトル・スクールへと送られたエンダーは、監督官であるグラッフ大佐の下、情け容赦ない幾多の試練を課されていくのだったが…。                                                   (allcinemaより)


有名小説の映画化ということしか知りませんでしたが、
1985年に出版されたオースン・スコット・カードのSF小説、エンダーシリーズの1作目。
シリーズ物ということは、興収によっては続編も作られるのかしらん(o゜▽゜)oやった!

過去に地球外生命体に襲われ、かろうじて絶滅を逃れた地球、
同じ悲劇を繰り返さないため、次の攻撃に備え、優秀な子どもたちを訓練し戦士として育てていた。
訓練兵の1人エンダーの才能に目を留めたグラッフ大佐は、次々と彼に試練を与え、
リーダーへと導いていく。

映画の中ではよくわかっていなかったのですが、原作によると、
未来の地球では少子化政策により、一家族で2子までしか子供をもうけられないが、
長男ピーターと長女ヴァレンタインの優秀さから、ウィッギン家には特別に3人目の出産が許された。
その3人目であるエンダーは、6歳でバトル・スクールに編入、桁違いの成績を残し成長す。

エンダーに『ヒューゴの不思議な発明』のエイサ・バターフィールド、エイサ君良いですね~!
チームメイトのペトラに『トゥルー・グリット』のヘイリー・スタインフェルド
グラッフ大佐にハリソン・フォード、アンダースン少佐にヴィオラ・デイヴィスベン・キングズレー他。
監督・脚本は『ツォツィ』のギャヴィン・フッド

1985年の小説で、地球滅亡が懸かった宇宙戦争の指揮を子供に託すという発想が斬新ですよね。
百戦錬磨のベテランではなく、ゲーム世代の子供の柔軟な思考の方が勝機があるという判断。
物怖じしないところもあれば、子供だからこそのナイーヴさもあるわけで、
エンダーはとても賢く大人びた考え方をする反面、自分の中の暴力的な兄の面影を恐れ、
優しい姉に安らぎを求めてます。
映画の大半が訓練をとおしてのエンダーの心の葛藤や成長が描かれていて、
集中して観ることができるのですが、
時代背景や両親についてはあまり描かれていないので、
我が子が戦士になることを誇りに思っているのか心配しているのか、
エリート戦士の子を持つ家庭が社会的にどうなのかなど、わからないところが物足りない気もしました。
そこを差し引いても、少年の成長物語として深く描かれていることで見応えがあります!
相手に2度襲われないためには徹底的に叩きのめすという考えだったエンダーが、
勝ち方が重要だと気付く最後に心打たれました。
好きな作品だし、グラッフ大佐ら大人たちにまだ隠されている過去がありそうなので、
続編作ってくれないかな~と思います(^^ゞ