『フランケンシュタイン:ベネディクト as クリーチャー版』
先週の『フランケンシュタイン:ベネディクト as フランケン版』に続き、
ベネディクト・カンバーバッチがクリーチャー、ジョニー・リー・ミラーがフランケンシュタイン博士の
『フランケンシュタイン:ベネディクト as クリーチャー版』を観ました!
NATIONAL THEATRE LIVE: FRANKENSTEIN 2011年英 140分
あらすじ:天才博士フランケンシュタインは、生命の謎を解き明かし、自在に操ろうとする野心に取りつかれ、ついに人造人間をつくり出すことに成功する。しかし誕生したクリーチャー(怪物)は、醜い容姿により人びとから迫害され、博士に自分のパートナーをつくり出すことを求めるが……。 (シアターガイドより)
ストーリーも展開もまったく同じです。(こちらの方が上映時間5分長いけど^^;)
同じ芝居でも役者が変わるとかなり印象が変わるもんですね。
今回観比べてみて、予想以上に違いが出ていました。
本編が始まる前に流れるキャストのインタヴューで、クリーチャーについて、
ベネディクトはリハビリに通っていて身体の動きを再教育している人を参考にしたと言っていて、
ジョニー・リー・ミラーは2歳の息子を参考にしたと言っていたのですが、
その言葉通りジョニーのクリチャーは生まれたての赤子の様な印象が強く、
ベネディクトの方は身体の各パーツの動かし方を記憶から探っているような、
まさに創られた者という印象。
ベネディクトはジョニーより少し大柄で、身体の動かし方も大きく、
モンスターと恐れられたのが納得なダイナミックな演技でした。
成長する子供の様な可愛いさもあり♪( ̄∀ ̄*)イヒッ
冒頭部分の、蘇生してすぐのシーン。
ジョニー版はとても長く感じたのですけど、
今回はいろいろじっくり観察するのに忙しくて、少しも長く感じませんでした( ´^ー^`)ニヤァリ
キャストは先週と入れ替わりの、クリーチャーにベネディクト・カンバーバッチ、
ビクター・フランケンシュタインにジョニー・リー・ミラー。
他のキャストは替わらず、ビクターの婚約者エリザベスに『007 スカイフォール』のナオミ・ハリス、
ビクターの父に『ハリー・ポッター』シリーズのジョージ・ハリスなど。
弟役は先週はアフリカ系でしたが、今週は白人、3人が交代で演じていたようです。
クリーチャーが不憫で可哀想なところは変わらないのですが、
ジョニーのクリーチャーは無垢な可愛らしさが前面に出ていたのに対し、
ベネディクトのクリーチャーは高圧的、まさにビクター(フランケンシュタイン)のうつし鏡、表裏一体。
その分、最後にビクターが死んだと思った時の取り乱した姿に、
独り残された哀しさが一気に噴出して、より一層の悲壮感を感じます(T^T)
主従が逆転するラスト、
ジョニーのクリーチャーでは、ビクターと一緒の嬉しさを一番感じましたが、
ベネディクトのクリーチャーは、やっと自分に目を向けてもらえた嬉しさもありながら、
先頭に立って地獄へ誘っていく印象( 。・_・)ジッ
一緒に生きていく相手ではなく、一緒に死んでいく相手を得ての喜び。
消えていく後ろ姿まで迫力ありました!
ビクターもまた違っていますし、Wキャストって本当に面白いですね。
好評だったため再上映も決まった様です。
3/28~30と4/4~6で両ヴァージョン再上映です。
今回観られない方もぜひ!!!
個人的に一番観たいのは、ベネ博士とベネクリーチャーで観てみたいです( ̄∀ ̄*)イヒッ