『エージェント:ライアン』 面白いけど、ジャック・ライアンじゃなくても良かった様な~(^_^;)


ジャック・ライアンシリーズのリブートとなった『エージェント:ライアン』観ました!
今ではジャック・ライアンを知らない人も居るんでしょうね(^_^;)

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             JACK RYAN: SHADOW RECRUIT  2014年 106分

あらすじ:海兵隊員としてアフガニスタンの戦場に赴き重傷を負った青年ジャック・ライアンは、リハビリを支えてくれた医学生キャシーと恋に落ちる。キャシーとの愛を育む一方、彼は秘かにCIAにスカウトされ、不審な経済活動を監視するアナリストとして活躍していく。そんなある日、彼はモスクワの投資会社チェレヴィン・グループの不穏な動きに気づき、上司のハーパーに報告する。するとハーパーは、デスクワーク専門だったライアンを現地へと送り込むことに。現場経験のないライアンは戸惑いつつもモスクワへと向かうのだったが…。                                          (allcinemaより)


昨年10月に66歳で他界したトム・クランシー原作の人気小説ジャック・ライアンシリーズ。
1984年の「レッドオクトーバーを追え」に始まり、2012年の「米中開戦」まで15作既刊。
亡くなっていなければ、まだまだ続きが書かれていたと思います。

その中で、1990年に『レッドオクトーバーを追え!』が映画化、
1992年に『パトリオット・ゲーム』、1994年に『今そこにある危機』と続き、
2002年に『トータル・フィア-ズ』で1度リブートされました。
本作は5番目の映画化で2度目のリブート作品となりますが、原作主体の過去4作とは違い、
ジャック・ライアンと妻キャサリンのキャラクター以外、完全オリジナルストーリー。

ジャック・ライアンは過去に、アレック・ボールドウィンハリソン・フォードベン・アフレックが演じ、
クリス・パインは4代目。シリーズの前日譚として若返りをはかってます。
ジャックの婚約者であり眼科医を目指すキャサリンキーラ・ナイトレイ
ケヴィン・コスナー演じるウィリアム・ハーパーはオリジナルキャラクター。
監督は自ら出演もしているケネス・ブラナー

最近の数冊は積んだままですけど、ジャック・ライアンシリーズは読んでいます。
アナリストだったジャックが大統領にまで登りつめ、最近は息子のジャックJr.が活躍していたりも(^_^;)
個人的には、9・11との類似が騒がれた「日米開戦」(1994年出版)あたりがピークで、
その後はストレートなアメリカ万歳のストーリーをそれほど楽しめなくなってきたのですが、
派手で大胆なエンタメ度の強いストーリーは、読みはじめるとやはり面白く一気に読んでしまいます(^_^;)

ジャック・ライアンシリーズの面白さのひとつは、エージェントではないただの分析官が
已むに已まれず巻き込まれ奮闘するところだと思うので、
最初クリス・パインがジャック・ライアンを演じると聞いた時、
フィールド・エージェントがもろに似合うクリパってどうなの、と思ったのですが、
予想よりは素人っぽさが出せていて良かったと思います。
予告では胡散臭く見えたケヴィン・コスナーも案外(失礼^^;)良く、
ケネス・ブラナーはもちろんロシア人の役も上手いですが、
キーラ・ナイトレイは彼女の良さがあまり出ていなかったのが残念。
一番残念なのはストーリーで、ジャック・ライアンにわざわざした意味がわからない。
映画はそこそこ面白いのですが、ただのスパイ映画で特徴のない作品になってしまいました。
ロシアの描き方なんか旧ソ連かと思えるほどで、いつの時代かわからなくなりそうでした(>_<)
今後もシリーズが続くようなら、次作に期待ですね。

原作でもストーリーの面白さは「レッドオクトーバーを追え」が一番だと思いますし、
ショーン・コネリーなど錚々たる面々の揃ったレッドオクトーバーを追え!』の映画を超えるのは、
難しいですよね(^_^;)