『世界にひとつのプレイブック』 ロマコメにしてはシリアスだけど、ラストに(゜ーÅ)ホロリ
昨年のオスカーノミネートの1作、『世界にひとつのプレイブック』ようやく観ました!
『アメリカン・ハッスル』より高評価なのがわかった気がしますね(^_^;)
SILVER LININGS PLAYBOOK 2012年 122分
あらすじ:妻の浮気が原因で怒りをコントロールできなくなり、精神病院入りを余儀なくされたパット。ようやく退院したものの、妻ばかりか仕事も家も失ってしまい、実家に戻って社会復帰を図ることに。心身の健康を取り戻せば、接近禁止令の出ている妻ともやり直せると思い込んでいるパットだったが、あいかわらず突然キレてはトラブルを引き起こすこともしばしば。そんなある日、友人に誘われたディナーで近所に住む若い女性ティファニーと出会う。彼女もまた、夫を事故で亡くして以来、心に問題を抱えており、パットはそんな彼女のエキセントリックな言動に振り回されるハメに。ところがティファニーはパットの妻とも知り合いで、パットがよりを戻せるよう手助けしてあげると提案。その交換条件として、ダンス・コンテストにパートナーとなって出場することを迫られるパットだったが…。 (allcinemaより)
同じくラッセル監督作の今年の『アメリカン・ハッスル』10部門ノミネートには劣りますが、
どちらも俳優賞主要4部門ノミネートを制覇しているのが凄いですね。
主人公のパットは怒りをコントロールできず、キレると何をしでかすかわからない。
彼と知り合うティファニーも、ショックから職場の同僚全員と寝てしまい仕事をクビに。
他にも、この映画に出てくる人物たちみんな、何か問題を抱えているところが面白いです。
完璧な人間なんて居ないので、みんななにかしら欠点があるのは当然で、
そこをストレートに出しているところがとっつきやすいですね。
パットにブラッドリー・クーパー、この役で一気に演技派の仲間入りですね。
ティファニーにジェニファー・ローレンス、強気で押すところも脆いところを見せるのも上手いですね。
パットの父親にロバート・デ・ニーロ、短気で迷信深い、こういう役は珍しいですね。
母親は『アニマル・キングダム』のジャッキー・ウィーヴァー、彼女が唯一マトモだったような~(^_^;)
ティファニーの姉のジュリア・スタイルズはどこかで観たな~と思っていたら、
『ボーン~』シリーズのニッキーでしたね。
監督・脚本は『ザ・ファイター』のデヴィッド・O・ラッセル。
こちらを先に観ている方の『アメリカン・ハッスル』の評価が低めなのがわかった気がしましたね。
ブラッドリー・クーパーもジェニファー・ローレンスもコチラの方が良いです!
お互い相手の事は客観的に見ているのに、自分の事となると都合の良い解釈をしてしまう。
それぞれの問題点もわかりながら惹かれあう2人。
ジェニファー・ローレンスが後半、皆を大勝負に引き込む説得力にゾクゾクし、
ダンスコンテストシーンにはハラハラ。
最後がすっきりハッピーエンドになるところも良いです!
笑えるというよりは真剣に見入ってしまいました。
まだご覧になっていない方はぜひ!