『父親たちの星条旗』”硫黄島の戦い”2部作第1弾


終戦記念日に地上波で放送した『硫黄島からの手紙』を見たので、
一緒に見た方が良いと思い、『父親たちの星条旗』を借りてきて見ました。


父親たちの星条旗

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FLAGS OF OUR FATHERS 2006年 132分

あらすじ:太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。(allcinemaより)


クリント・イーストウッドが監督と製作、スティーヴン・スピルバーグも製作に加わり、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。

ジェイムズ・ブラッドリーロン・パワーズによるノンフィクション本「硫黄島星条旗」をポール・ハギスらが脚色。硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く人間ドラマ。

太平洋戦争の最大の戦闘であった硫黄島の戦い、その戦地から戻った”ドク”の息子ジェイムズが父の戦友たちから当時の話を聞くという形で進行します。硫黄島に掲げた星条旗の写真が有名になったために、たまたまその写真に写っていたドク・アイラ・レニーが、戦費を調達するための国債キャンペーンに駆り出され各地を回り中で、硫黄島での戦闘シーンが回想されていきます。

ドクにライアン・フィリップ、レイニーにジェシー・ブラッドフォード、アイラにアダム・ビーチ、他にジェイミー・ベルバリー・ペッパーポール・ウォーカーロバート・パトリックなど。

ドクの息子が父の戦友たちに話を聞くのと、国債キャンペーン中の3人、戦争の回想シーンと3種類の場面がランダムに構成されているのと、最初に誰が誰という説明もあまりなく、終盤になってやっと誰のことかとか状況が飲み込めてくる次第。ちょっとわかりにくいですね。
小さな島を制圧するために大軍を投じ、多額の戦費を使い、足りないからと帰還兵を無理矢理英雄に仕立て上げ、国債を売るためのどさ回りキャンペーンに駆り出す。
今だったらPTSDに苦しむ帰還兵になんてことをさせるんだという話になるでしょうが、当時はまかり通っていたんですね。ネイティブ・アメリカンであるために、特に苦しい思いをするアイラなど、見ていて痛ましいです。
今の日本には、こちらも地上波で放送しても良かった気がします。

まとめ記事にするつもりが、長くなったので、続きは次の記事で。