『ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女』『私が愛したヘミングウェイ』


アメリカHBOのTVMOVIE 2本。
どちらも2012年度第70回ゴールデン・グローブ賞で多数ノミネート&受賞。

ゲーム・チェンジ 大統領選を駆け抜けた女

イメージ 1
GAME CHANGE  2012年TVM 112分

あらすじ:2007年、アメリカ共和党はマケイン上院議員を次期大統領候補のひとりに選ぶが、翌年、ライバルである民主党が史上初のアフリカ系大統領を目指すオバマを候補に選出したことから、共和党陣営は強力な副大統領候補が必要だと考えるように。そこで合衆国史上初の女性副大統領になるかもしれないアラスカ州の女性知事ペイリンに白羽の矢が立ち、彼女は同党の大統領候補となったマケインと共に副大統領候補となり、全米各地に飛んで選挙活動を開始する。しかし、マケイン以上に保守的な思想の持ち主であることを民主党陣営から揶揄されたり攻撃されるようになって、いつしか彼女とマケインや、周囲の共和党員との間には軋轢が生まれていって……。 (WOWOWより)



2008年のアメリカ大統領選で共和党候補マケイン陣営が女性票を獲得するためサラ・ペイリンを副大統領候補に指名した顛末を描いています。
ゴールデン・グローブではミニシリーズ・TV映画部門作品賞、ジュリアン・ムーア主演女優賞、エド・ハリス助演男優賞受賞。ウディ・ハレルソンが主演男優賞、サラ・ポールソン助演女優賞ノミネート。

映画『ブッシュ』にしろ、この作品にしろ、存命の人物を赤裸々に描くところが、凄いですよね。
当時日本の田舎町に住む私でさえ、共和党の副大統領候補がとんでもない人物らしいという噂を聞いていたくらいですから、本国では大騒ぎだったでしょうね~。
この作品を見ると、なぜ彼女を選んだのか、彼女の何が悪かったのかが明らかに。

そのサラ・ペイリンを演じるのがジュリアン・ムーア。実は『ブギーナイツ』で初めて見て以来、彼女ニガテなんですよね(・・A;) だから今回の様なヒドイ役にはピッタリ!と思う私がヒドイか( ̄∀ ̄*)イヒッ ペイリンに似てますしね。
マケインにエド・ハリス、最近心配なくらい痩せてますが、この時は特殊メイクなのかふっくら。マケインは良識ある人物に描かれています。
選挙参謀のスティーブにウディ・ハレルソン、ニコールにサラ・ポールソンなど。
監督はジェイ・ローチ、製作総指揮にトム・ハンクスの名があります。

美人だしカリスマ性は確かにあったみたいですね~。
まあ、焦ると失敗するという見本のような話でした。



私が愛したヘミングウェイ

イメージ 2
HEMINGWAY&GELLHORN  2012年TVM 155分

あらすじ:
1936年、戦時特派員のマーサ・ゲルホーンはキーウエストのバーで有名な作家ヘミングウェイと出会い、その豪快で情熱的な人柄に魅了される。2人は内戦が続くスペインで再会し、同じホテルの同じ階に泊まったこともあり、肉体関係を結んでしまう。ポーリンという2番目の妻がいながら、ヘミングウェイはゲルホーンと一緒にいる時間が増えていく。ついにヘミングウェイはポーリンとの離婚を成立させ、1940年、すぐにゲルホーンと再婚する。しかし、時は第二次世界大戦下。戦時特派員のキャリアを重視して海外に向かいがちなゲルホーンからヘミングウェイの心は次第に離れていき、2人はついに正面から衝突するようになって……。(WOWOWより)



ヘミングウェイは結婚を4回していたようですが、3番目の妻となったマーサ・ゲルホーンとの出会いと別れまでを描いています。
アーネスト・へミングウェイは元々記者で、戦争に関わった経験から小説を書いていたんですね、ということをまたまた初めて知りました( ̄∀ ̄*)イヒッ

ヘミングウェイクライブ・オーウェン、体重増量してワイルドに演じています。ゴールデン・グローブは主演男優賞ノミネート。ゲルホーンにニコール・キッドマン、こちらも主演女優賞ノミネート。他に、ラテン系イケメンのロドリゴ・サントロサンティアゴカブレラデヴィッド・ストラザーン、トニー・シャループなど。
ピーター・コヨーテロバート・デュバル
もチラッと出ています。
監督はなんとフィリップ・カウフマン

ゲルホーンの回想という形で進みます。ヘミングウェイに勧められ戦時特派員としてスペイン内戦に関わり、戦地での取材に取り付かれたゲルホーン。彼女にとってヘミングウェイは師であり、ライバルであり、愛する夫であったが、外国の戦地をめぐる彼女を待ちきれないヘミングウェイ
ヘミングウェイの伝記的な話であるところも興味深く、クライブ・オーウェンは酒と女にだらしないヘミングウェイをリアルに演じています。ただね、ニコール・キッドマンはちょっと違うかな~と思っちゃいました。ええ、ニコールもどちらかと言うとニガテだったりします(・・A;)あせあせ 激情タイプって似合わない気がするんですよね~。ちょっとクライブと温度差があった気がしました。


2本とも、まだソフト化されていなくて、WOWOWプライムの放送で見たので、吹替なんですよね。俳優本人の声で見たかったですね。