『MUD マッド』『リンカーン弁護士』


気を取り直して、というか、こちらは面白かったマシュー・マコノヒーの2本。

MUD マッド

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MUD 2012年 130分

あらすじ:南部のアーカンソーに暮らす14歳の少年エリス。ある日彼は、親友のネックボーンとミシシッピ川に浮かぶ島へと探検に繰り出す。そして2人は、洪水で木の上に打ち上げられたボートに寝泊まりしている怪しげな男マッドと遭遇する。マッドは愛する女性ジュニパーのために殺人を犯して追われる身で、この島でジュニパーと落ち合い、一緒に逃亡する準備をしていると告白する。エリスはその話に引き込まれ、愛する2人の逃亡を成功させようとマッドに協力するのだったが…。(allcinemaより)



日本公開は昨年ですが、2012年のカンヌ映画祭パルムドールにノミネート作品。
現代版『スタンド・バイ・ミー』とか言われていますが、それもわかりますね。

川沿いのボートハウスで両親と暮らすエリス、両親の不仲に密かに心を痛めている。親友のネックボーンと探検していた島でマッドに出会う。一見浮浪者の様な彼は、愛する女性ジュニパーと逃げるために島に隠れているという。マッドの話す”運命の2人”の話に魅かれたエリスはマッドを手伝う様になるが、彼の命を狙う連中が現れる。

エリスに『ツリー・オブ・ライフ』のタイ・シェリダン、ネックボーンにジェイコブ・ロフランド、マッドにマシュー・マコノヒー、他にサム・シェパードリース・ウィザースプーンマイケル・シャノンサラ・ポールソンなど。
監督は『テイク・シェルター』のジェフ・ニコルズ

少年2人が良いですね。冒険にも女の子にも興味があって、愛を純粋に信じている。
マッドとジュニパーが障害を越えて愛し合っていると信じたからこそ、周囲を欺いてもマッドに協力するのですが、マッドが愛を諦めたと思ったとき、両親への想いも重なって爆発します。思わぬ事故や銃撃戦の中で、マッドが少年たちを必死に助けようとするシーンにはホッとしました。サム・シェパードマイケル・シャノンも出番が少なく目立たない中でも良いサポートをしています。いろいろ乗り越えたエリスの成長と同時に過去を振り切ったマッド。ラストの後味も良いです。





リンカーン弁護士

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THE LINCOLN LAWYER 2011年 119分

あらすじ:高級車リンカーン・コンチネンタルの後部座席を事務所代わりにLAを忙しく駆け回り、司法取引を最大限に利用して軽い刑で収める得意戦略で依頼人の利益を守るやり手弁護士、ミック・ハラー。ある時、資産家の御曹司ルイスの弁護というおいしい話が舞い込む。事件はルイスが女性を殴打し重傷を負わせたとされるもので、いつものように司法取引をまとめるだけで高額の報酬が舞い込むはずだった。ところが頑なに無実を訴えるルイスは司法取引を拒否し、ミックの戦略に狂いが生じ始める。さらにルイスが、4年前にミックの担当した殺人事件の真犯人としても浮上し、次第に自分自身が追い込まれてしまうミックだったが…。(allcinemaより)


マイクル・コナリーの同名ベストセラー小説の映画化。
リンカーンの後部座席が事務所代わり、忙しく移動しながら事件を担当する弁護士ミック・ハラー。

無実を主張するルイスに指名されて弁護を担当することになったミックだったが、調べるうちにルイスが本当の犯人だとの疑いを持ち、さらに調べを進めるうちに過去にミックが担当した事件にも関与していたこともわかり、真実と立場の間で板挟みになるミック。

ミックにマシュー・マコノヒー、ルイスにライアン・フィリップ、ミックの元妻で検事のマギーにマリサ・トメイ、他にウィリアム・H・メイシージョン・レグイザモマイケル・ペーニャブライアン・クランストンフランシス・フィッシャー
びっくりしたのはマイケル・パレ、あの『ストリート・オブ・ファイヤー』の彼とはまったく気づかず(>_<)
監督は『ランナーランナー』のブラッド・ファーマン

ストーリーにはそれほど意外性は無く、善人だと信じていた男が実はかなりの悪だったと言う話。弁護士の秘匿義務のため不利になる証拠は公表出来ない。あとはどうやって悪事を暴くのかが見どころ。終盤のどんでん返し的なところは案外あっさり。でもそこそこハラハラさせてくれました。ライアン・フィリップがもっと悪くても良かったけれどね。
一番えっ?と思ったのはあっさり元夫とベッドインしちゃうマリサ・トメイでしたけどね( ̄∀ ̄*)イヒッ