『人生の特等席』『ル・アーヴルの靴磨き』


一括りにしていい良いものかと思いましたが、細かい事は気にしないってことで!
ポスターの雰囲気がなんとなく似てます。( ̄∀ ̄*)イヒッ


人生の特等席

イメージ 1
TROUBLE WITH THE CURVE  2012年 111分

あらすじ:数々の名選手を発掘してきたメジャーリーグの伝説的スカウトマン、ガス・ロベル。しかし近年はパソコンを使ったデータ分析が主流で、ガスのような昔気質のスカウトマンはすっかり時代遅れに。視力も衰え、残り3ヵ月となった球団との契約も延長は望み薄。そんな中、ドラフトの目玉選手のスカウティングに向かったガスのもとに、弁護士としてキャリアの大事な時期を迎えていた一人娘のミッキーがやって来る。すっかり疎遠になっていた2人は、久々の再会も互いに素直になれずにギクシャクしたまま。そんな2人の前に、かつてガスに見出され、引退した現在では新米スカウトマンとして再出発を図るジョニーが姿を現わすが…。(allcinemaより)


クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』以来4年ぶりの主演作。
長年イーストウッド作品に携わったロバート・ロレンツの長編監督デビュー作に華を添えた形ですね。

イーストウッドの役はメジャーリーグのスカウトマン、年を取り目が悪くなり次期契約更新出来るかというところ。娘の方は弁護士で、事務所のパートナーにほぼ決まりというエリート街道まっしぐら。その相反する2人が一緒にスカウトの旅へ。

娘にエイミー・アダムス、その他ジャスティン・ティンバーレイクジョン・グッドマンロバート・パトリックなど。

ギクシャクしていた父と娘のわだかまりが溶け、親子の絆を取り戻すという王道ストーリーで後味も良いのですが、脚本の荒さが目立ちます。6才の頃父親に捨てられたと思い込んでいる娘ですが、疎遠と言いながらも、父の親友から連絡は来るし、父のかかりつけ医師も知っている。時々は様子を見に行っているようだし、昇進の報告は父親に真っ先にしようとする。子供の頃父と疎遠になっているのなら、スカウトテクニックが身に付いているはずも無いし、ってあたりが引っかかってしまいました。
納得がいかないまま、最後は力技的にハッピーエンド。スカウトのくだりはどうなるのか分からずドキドキしましたけど、どうもラストは取って付けた様な気がして、それほど感動は出来ませんでした。





ル・アーヴルの靴みがき

イメージ 2
LE HAVRE 2011年フィンランド/仏/独 93分

あらすじ:北フランスの港町ル・アーヴル。かつてパリでボヘミアン生活を送っていたマルセル。今はここル・アーヴル靴みがきの仕事をしながら、愛する妻アルレッティとつましくも満たされた日々を送っていた。しかしある日、アルレッティが倒れて入院してしまう。やがて医者から余命宣告を受けたアルレッティだったが、そのことをマルセルには隠し通す。そんな中、マルセルはアフリカからの密航者で警察に追われる少年イドリッサと出会い、彼をかくまうことに。そして、母がいるロンドンに行きたいという彼の願いを叶えてあげるべく、近所の仲間たちの協力を得ながら密航費の工面に奔走するマルセルだったが…。(allcinemaより)



個人的にはかなり久しぶりのアキ・カウリスマキ監督作。
舞台はフィンランドかと思えば北フランス、登場人物はほぼ年寄り、そしてキャストは知らない人ばかり( ̄▼ ̄;アハッ・・・・

靴磨きをしながら妻と倹しく暮らしているマルセル、ある日妻が病に倒れる。妻が入院している間に偶然、密航した少年と出会い、マルセルは彼を助けようと活動する。

この映画も力技で終わります。(そういう繋がりか!)
アキ・カウリスマキ監督の独特の世界はこの映画も変わらず。
登場人物たちは皆クセはあるけど良い人たち。近所づきあいの微妙な間柄。曰くありげな刑事など。
特に情に厚そうに見えなかったマルセルは私財を使って少年を助けようとし、なぜそれほど助けようとするのかも一切説明有りません。
マルセルには過ぎた妻をなぜ娶る事が出来たのかも説明はないのですが、映画を見終わると何となく納得してしまうのが不思議です。
監督の根強い人気の理由でしょうか。
この映画は港町3部作の1作目となるらしいですよ!