『バードマン あるいは(無知がもたらす予期せぬ奇跡)』


水曜の仕事帰りに観たのですが、宿題に追われてレヴュー書けていませんでした(^_^;)
主人公が映画の中で演じる舞台が、レイモンド・カーヴァーの短編「愛について語るときに我々が語ること」というということで、当日に本屋3件巡ってやっと見つけたのを映画前にサクッと読んでおきました!

イメージ 1
BIRDMAN OR (THE UNEXPECTED VIRTUE OF IGNORANCE) 2014年 120分

あらすじ:かつて主演した大人気スーパーヒーロー映画「バードマン」のイメージが払拭できずに、その後は鳴かず飛ばずの俳優人生を送るリーガン。私生活でも離婚に娘サムの薬物中毒と、すっかりどん底に。そこで再起を期してレイモンド・カーヴァーの『愛について語るときに我々の語ること』を原作とする舞台を自ら脚色・演出・主演で製作し、ブロードウェイに打って出ることに。ところが、大ケガをした共演者の代役に起用した実力派俳優マイクの横暴に振り回され、アシスタントに付けた娘サムとの溝も深まるばかり。本番を目前にいよいよ追い詰められていくリーガンだったが…。(allcinemaより)


本年度アカデミー賞9部門ノミネート、作品賞・監督賞・脚本賞・撮影賞受賞作品。
中でもエマニュエル・ルベツキの撮影賞受賞は本命中の本命と言われてます。
監督はメキシコ出身のアレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ
監督作品は『21グラム』と『BIUTIFUL ビューティフル』のみ見ています。

仕事では一世を風靡した過去が忘れられず、プライベートでは離婚とドラッグのリハビリ中の娘への罪悪感とに苛まれながら、もう一度表舞台へ立つための大勝負に賭ける男のお話。

主演のリーガンにマイケル・キートン、主演男優賞を取れなかったのは残念でしたが、元々上手い役者なので意外性がなかったのかな。声も好きです♪(声フェチ)
人気舞台俳優マイクにエドワード・ノートン、久しぶりの曲者感。マイクの恋人レズリーにナオミ・ワッツ、幸薄い役ばかりしているイメージですね(^_^;) リーガンの恋人にアンドレア・ライズボロー、映画ごとに印象がガラッと変わる人ですよね。
リーガンの娘サムにエマ・ストーン、やさぐれた役は初めて見ます。他にザック・ガリフィアナキスとNY TIMESの批評家タビサ役リンゼイ・ダンカンはどこかで見た顔だな~と思っていたら、「SHERLOCK(シャーロック)」S3E3でマグヌセンに脅されていた議員役の方でした。

ドラム音から始まるので、一瞬『セッション』観に来たんだっけ?と思ってしまった。(^_^;) それくらいドラム音楽が印象的に使われています。
面白い映画でしたね。シニカル・コメディなので、この感想で良いのだと思うけれど、舞台で演じている役柄とリーガンの置かれている状況がシンクロしているのが段々わかってくるストーリーは上手いですね。
リーガンの超自我がバードマンとして現れ、演技派マイクに対する引け目や反抗する娘サム、舞台を成功させなければというプレッシャーなどから、追い詰められていくリーガン。1カットの様に見える映像は段々不安感を煽り、悪いラストばかり想像してドキドキしながら見ました。
アカデミー賞授賞式でパロディされたシーンを先に観られたらもっと良かったですね。