『ロイヤル・アフェア 愛と欲望の王宮』マッツ来日記念


デンマークの至宝マッツ・ミケルセンが昨日来日したそうで、
記念に見ておきました(HDDの中に有りました( ̄∀ ̄*)イヒッ)

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EN KONGELIG AFFAERE/A ROYAL AFFAIR  2012年デンマーク 137分

あらすじ:18世紀後半。英国王ジョージ3世の妹カロリーネは15歳でデンマーク王クリスチャン7世と結婚する。しかし精神を病んでいた王との結婚はすぐに絶望へと変わり、世継ぎが誕生して以降は王宮で完全に孤立してしまう。そんな中、外遊先のドイツで症状を悪化させた王は、医師のストルーエンセを侍医として採用、自国へ連れ帰る。ストルーエンセは王と友情を築き、徐々に信頼を獲得していく。その一方でストルーエンセが信奉する啓蒙思想は孤独な王妃カロリーネの心を捉え、2人は急速に接近していく。やがてカロリーネの進言を受けたストルーエンセは王を巧みに操り、事実上の摂政として次々と改革を実行していくのだったが…。(allcinemaより)


アカデミー賞外国語映画賞ノミネート作品。
18世紀後半のデンマーク王室の史実を基にしたお話。

なかなか凄い邦題ですが、内容が「精神を病んだ国王の侍医となった野心家のドイツ人医師が、自らの立場を活かして啓蒙主義を理想とする改革を断行していくさまと、孤独な王妃との間に芽生えた禁断の愛の行方」なので、まあ正しいです( ̄∀ ̄*)イヒッ

ドイツ人医師ストルーエンセにマッツ・ミケルセン、こういうロマンティックな役は初めて見ました。
王妃カロリーネにアリシア・ヴィキャンデル、今年公開予定の『コードネーム U.N.C.L.E』に出演するみたい。デンマーク王のミケル・ボー・フォルスゴーベルリン国際映画祭銀熊賞(男優賞)受賞。
監督・脚本は『ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女』の脚本のニコライ・アーセル
製作総指揮はなんとラース・フォン・トリアーです。

恋愛よりは政治面のウェイトが大きいので、それほどドロドロは感じませんが、王の義母と義弟の世継ぎ争いが絡み、権力を持った貴族や司教達が自分たちの私利私欲のための政治を行うあたりが、よくある話ですけど嫌な展開です。
ストルーエンセは策略的に王妃を取り込んだのではなく、必然的に恋に落ち、精神を病んだ国王の信頼厚く、彼も国王を気にかけていて、政治も自分が信奉していた啓蒙思想を広めるためという視点なので、やりすぎてしまった感じはありますが、悲劇の3人といった描かれ方でした。
歴史ものとして興味深く、キャストも良かったです。