『ミケランジェロ・プロジェクト』 知られざるヒーローたち


昨年秋公開予定を20世紀FOXが中止し、前売券の払い戻しなど大もめし、
ソフト待ちかと思っていたところ、プレシディオの配給で劇場公開となりました。

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THE MONUMENTS MEN  2013年 118分

あらすじ:第二次世界大戦末期のヨーロッパ。ヒトラーの命を受けたナチスドイツは、侵攻した各国で歴史的名画や彫刻をはじめとする数々の美術品の略奪を繰り返していた。これに危機感を募らせたアメリカのハーバード大学付属美術館の館長ストークスは、時の大統領ルーズベルトに直談判し、ナチスに奪われた美術品の奪還作戦を認めさせる。こうして結成されたのが特殊部隊“モニュメンツ・メン”。集められたのはメトロポリタン美術館主任学芸員ジェームズ・グレンジャーをはじめとする芸術のエキスパート7人。ただし戦場ではズブの素人ばかり。それでも貴重な美術品の行方を追ってヨーロッパ各地の前線へと乗り込んでいくモニュメンツ・メンだったが…。(allcinemaより)



実話ベースのお話。
第二次大戦下のヨーロッパを舞台に、ナチスによって略奪された世界的美術品の数々を救出するために結成された実在の特殊部隊“モニュメンツ・メン”。
異色な部隊の結成から終戦までの実際の活躍をを描いています。

ナチスドイツによる美術品の略奪や破壊を阻止するため、美術品の救出チーム派遣をルーズベルト大統領に直訴したハーバード大学付属美術館長のフランク・ストークスでしたが、若者は既に戦地に駆り出され人手不足。任されたストークスは自分も含めて7名でモニュメンツ・メンを結成、戦地に向かうが、軍からの協力は得られず、手がかりも得られなかった。

監督と主演、ストークスにジョージ・クルーニーメトロポリタン美術館のグレンジャーにマット・デイモン、建築家のキャンベルにビル・マーレイ、彫刻家のガーフィールドジョン・グッドマン、現代美術に詳しいサヴェッジにボブ・バラバン、フランス人美術商にジャン・デュジャルダン、イギリス人歴史家に「ダウントン・アビー」シリーズのヒュー・ボネヴィル、(そういえば、ジョージ・クルーニーも「ダウントン・アビー」にゲスト出演してましたね。)
そして、学芸員シモーヌケイト・ブランシェットなど。

ジョージ・クルーニーマット・デイモンに加え、これだけの豪華キャストとなると、つい『オーシャンズ』シリーズを思い浮かべてしまいますね。
陽性のキャストが揃っているし、シリアスながらそれほど重苦しくはないです。
戦争下の話なので大笑いというわけにはいきませんが、ところどころクスクス。
予想外のある物を見つけた時の軍部の反応とか、ソ連の絡み方とかね。( ̄ー ̄)
中盤のレコードのシーンはグッときました。思わず泣きそうに。(ノ_<)
地道な捜索過程が地味なのと、オーソドックスな展開に先が読めてしまったのがちょっと残念。
最後のシーンが誰なのかわからなかったのですが、ストークスの30年後の姿だったようで、演じたのはジョージ・クルーニーの実のお父さんですって!Σ(・□・;)
知られていない歴史の一部を取り上げた作品テーマの選び方は良かった!
映画を観ながら、歴史遺産が破壊されるのは過去だけではないと、つい考えてしまいましたけど。(♯`∧´)