『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』 猫好き必見?


スター・ウォーズ/フォースの覚醒』出演者繋がりでもう1作。
2013年第66回カンヌ国際映画祭グランプリ受賞作。

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INSIDE LLEWYN DAVIS  2013年 105分

あらすじ:1961年、ニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ。音楽に対してだけは頑固で、それ以外のことにはまるで無頓着なしがないフォーク・シンガーのルーウィン・デイヴィス。金も家もなく、知人の家を転々とするその日暮らしの日々を送っていた。そんなある日、泊めてもらった家の飼い猫が逃げ出してしまい、成り行きから猫を抱えたまま行動するハメに。おまけに、手を出した友人の彼女からは妊娠したと責められる始末。たまらず、ギターと猫を抱えてニューヨークから逃げ出すルーウィンだったが…。(allcinemaより)



60年代にボブ・ディランらとともにニューヨーク・グリニッジ・ヴィレッジのフォーク・シーンで活躍したデイヴ・ヴァン・ロンクの自伝を基に描いたドラマ。

ルーウィン・デイヴィスはニューヨークのグリニッジ・ヴィレッジ で苦しい生活をしているフォーク歌手。音楽パートナーだったマイク・ティムリンは自殺し、ソロアルバム『Inside Llewyn Davis』は売れず、金がなく、友人や知り合いの家を転々とする毎日。行き詰まった彼は有名なプロデューサーに会いにシカゴへと向かうが・・・。

ルーウィン・デイヴィスにオスカー・アイザック、最近は歌も上手くないと俳優は務まらないのかも。カイロ・レン役のアダム・ドライバーも出ています。
ジーン役のキャリー・マリガンは『SHAME~シェイム~』でも歌ってましたね。ジムにジャスティン・ティンバーレイク、他に『PAN~ネバーランド、夢のはじまり~』のギャレット・ヘドランド、F・マーリー・エイバラハム、ジョン・グッドマンとキャストもなかなか豪華。
監督・脚本はコーエン兄弟

モデルはいるけれど伝記的な作品ではないようです。
ルーウィンは音楽に関してはストイックだけれど、生活は行き当たりばったり。家もなく、友人・知人・家族を頼るその日暮らしの生活。
才能と商才はまた別の話で、音楽に対しては曲げられないためどんどん行き詰まってきます。
冒頭のシーンとラストのシーンが同じで、最後まで見ると冒頭のシーンが分かる作り。猫騒動は微笑ましいような~、ちょっと切ないような感慨。
救いがあるわけでもなく、悲劇に終わるわけでもなく、淡々とした作りに余韻が残ります。