『レイルウェイ 運命の旅路』 相手を許し、自分を許す


ぼやいてるばかりじゃなくて、
来月のアカデミー賞授賞式の前にHDDの容量を空けなければ!(・・A;)あせあせ
録画消化です。

レイルウェイ 運命の旅路
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The Railway Man 2013年豪/英 116分

あらすじ:
鉄道オタクの初老男性エリック・ローマクスは、列車の中で出逢った女性パトリシアと恋に落ち結婚する。幸せな結婚生活を送る2人だったが、ほどなくパトリシアはエリックが第二次大戦のトラウマにいまも苦しめられていることを知る。英国軍兵士だった彼はシンガポール陥落の際に日本軍の捕虜となり、鉄道建設に駆り出されて悪夢のような日々を送ったのだった。彼の苦しみを癒そうと献身的に支えるパトリシア。そんな中、退役軍人仲間から、憎き日本軍の通訳・永瀬隆が今も生きてタイに暮らしていると知らされ、動揺を隠せないエリックだったが…。(allcinemaより)


戦争物ということで、つい先送りしていました。
”実話に基づく映画”でエリック・ローマクスの自伝の映画化。

第二次世界大戦下に日本軍によってタイ・ビルマ間の泰緬鉄道建設の使役させられた英国軍人捕虜のトラウマからの解放と許しのお話。
泰緬鉄道建設は『戦場にかける橋』でも描かれていますが、実は未見(>_<)

キャストはエリックにコリン・ファース、初老の役なのでちょっと老けてます。
妻パトリシアにニコール・キッドマン、こちらもすっぴんメイク。
エリックの戦友フィンレイにステラン・スカルスガルド、スカルスガルド父もやはり老けたなぁ~と、息子たちが活躍中ですもんね。日本人の永瀬に真田広之
戦時中のエリックには『戦火の馬』のジェレミー・アーヴァイン、フィンレイにサム・リー、永瀬は石田淡朗
監督はオーストラリア出身のジョナサン・テプリツキー

戦争時のPTSDに苦しむエリック、彼に何が起きたのかが回想として挟まれます。
ジェレミー・アーヴァインがうまくコリン・ファースの雰囲気を出しています。
尺の都合か全体的に割とあっさり目ですが、拷問シーンはやはり痛々しく見ているのが辛いですね。水攻めってこんな時代からやってたんだな~と妙なところが気になったり。
セリフや説明よりも演技や表情でそれぞれの苦しみを語るので、役者を揃えてますね。PTSDに苦しむエリック、そんなエリックを救いたいパトリシア、エリックの守ってやれなかった苦しみを抱えるフィンレイ、エリックにした仕打ちのためにやはり苦しむ永瀬、それぞれの演技が印象的でした。
復讐するつもりで永瀬に会いに行ったエリックが許す心境に至るまで、実際はもっと色々あったようですが、最後には友情を育んだという実話が素晴らしい。
許すことは難しいけれど、許すことで解放される。
憎しみを断ち切るというメッセージは広めていきたいテーマですね。