『ハクソー・リッジ』 容赦ない戦場シーン


正直、戦争映画はあまり観る気が起きないのですが、
アカデミー賞塗りつぶしで、初日レイトで観ました。
戦場シーンでは直視できないシーンが多々有り、間違いなく反戦映画でした。

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HACKSAW RIDGE 2016年豪/米 139分

あらすじ:
アメリカの田舎町で育ったデズモンド・ドスは、看護師のドロシー・シュッテと恋に落ちるも、激化する第2次世界大戦に心を痛め、衛生兵になるべく陸軍に志願する。しかし基地での訓練で銃に触れることを拒絶し、上官や他の兵士たちから執拗ないやがらせを受けるようになる。それでも決して信念を曲げないデズモンド。とうとう軍法会議にかけられてしまうが、ついには彼の主張が認められ、晴れて衛生兵として戦場に立つことを許可される。こうして日本軍との激戦の地、沖縄の前田高地、通称ハクソー・リッジ(のこぎり崖)へと赴くデズモンドだったが…。(allcinemaより)


太平洋戦争の沖縄戦で衛生兵として従軍したデズモンド・T・ドスの実体験を描いた戦争映画。
ハクソー・リッジとは、沖縄戦において、浦添城址の南東にある「前田高地」と呼ばれた日本軍陣地の北側が急峻な崖地となっており、日米両軍の激戦地となったことから、米軍がこの崖につけた呼称(Hacksaw=弓鋸)だそうです。

第2次世界大戦時米軍へ志願したが、人を殺せないため銃を持たないと誓ったデズモンド・ドス。銃を使えないのに、なぜ軍に志願したのか。

エドモンドにアンドリュー・ガーフィールド、父親にヒューゴ・ウィーヴィング
サム・ワーシントンヴィンス・ヴォーンテリーサ・パーマー、レイチェル・グリフィス、ルーク・ブレイシーなど。
監督はメル・ギブソン

メル・ギブソンの監督作品は、実は『パッション』しか見ていません。
なんとなく自分向けの映画じゃないなという予感から。( ̄∀ ̄*)イヒッ
なのになぜ観たかというと、絶賛されているアンドリュー・ガーフィールドの演技に興味があったから。ソフトで脆そうに見える外見からは想像できない内面の強さを、見事に演じて主演男優賞ノミネート。
出ていると知らなかったヒューゴ・ウィービングの演技も素晴らしいし、最近見かけなくて心配していたサム・ワーシントンも良い面構えになってました。久しぶりのヴィンス・ヴォーンも良かった。途中で、あれっ?メルギブ監督、出演もしているの?と思えば、息子さんが出ていたんですね。似てましたよ。
メルギブ監督の本骨頂は軍へ入隊してからの後半なのでしょう、ず~っと緊張感が続きましたから。逆に恋愛パートは苦手なのか、やたら顔のアップが多い演出でちょっとダレました。
前評判で、食欲がなくなると聞いていた通り、戦場のシーンは激しくて、しょっちゅう目を逸らしてました。( ̄▼ ̄;アハッ・・・・
硫黄島からの手紙』で見たような、トンネルを掘った日本の戦い方で、いくら爆撃しても爆破がやんだ途端に大勢の日本兵が現れ、米軍の驚きと恐怖が感じられました。
周囲の人を変えていくドスの信念のドラマは王道で有りながら目が離せず、見応えがありました。
今流行りなのか、エンディングでデズモンド・T・ドス本人や大尉たちのインタヴュー映像が流れ、またかと。
偉大な人の実話ではあるけれど、映画は映画で完結する方が余韻があったと思うのですがどうでしょう。