『イヴ・サンローラン』『サンローラン』


同じテーマの映画が同時期に作られることがよくあるけれど、
こちらも同年に作られたイヴ・サンローランの伝記映画。

イヴ・サンローラン

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YVES SAINT LAURENT 2014年仏 106分 PG12

あらすじ:
1957年、パリ。デザイナーの卵時代にクリスチャン・ディオールに見出されたイヴ・サンローランは、彼の死後、弱冠21歳にしてその後継に指名される。周囲の不安をよそに、初めてのコレクションを大成功に導き、鮮烈なデビューを飾ったイヴ。そんな彼の才能に惚れ込んだ人物の一人に、芸術家の後援をする26歳のピエール・ベルジェがいた。2人は出会ってすぐに惹かれ合い、ほどなく一緒に暮らすようになる。ピエールは繊細なイヴを様々な厄介ごとから守るべく雑事を一手に引き受け、彼がデザインに専念できるよう尽力する。そんな中、ディオール社とのトラブルに巻き込まれたイヴは、ピエールの献身的な支えの下、ついに自らのレーベル“イヴ・サンローラン”の設立にこぎ着けるが…。(allcinemaより)



イヴ・サンローランピエール・ニネ、パートナーのピエール・ベルジェギヨーム・ガリエンヌ。監督はジャリル・レスペール

彼の生涯の恋人であり、壊れやすい天才であるイヴを支えて会社を切り盛りしたピエール・ベルジェの視点で振り返った内容。

ピエール・ベルジェ-イヴ・サンローラン財団が公式に認めている伝記映画のため、
財団所有の貴重な衣装も大きな見どころ
ただ公式認定なだけあって、イヴの繊細な天才なところが前面に出ている描写、
ピエールとのラブストーリーがメインに描かれています。
短めの尺でスッキリまとめているのも良い。




サンローラン

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SAINT LAURENT  2014年仏 151分 R15+

あらすじ:
1967年、パリ。次々と革新的なコレクションを発表し、時代の寵児となったイヴ・サンローランは、公私共にパートナーのピエール・ベルジェが進める拡大路線によって過密スケジュールを余儀なくされていた。1971年、新たなインスピレーションを求めてモロッコに旅立ったイヴだったが、帰国後の新作コレクションは批判の嵐にさらされてしまう。やがてアイデアが浮かばず極度のスランプが続く中、カール・ラガーフェルドの愛人でもあるジャック・ド・バシェールとの危険な情事に溺れていくイヴだったが…。(allcinemaより)


晩年のイヴ自身が、ドラッグ・酒・愛人で紛らわせながら創造の苦しみと闘った60年代後半からの10年間に焦点を当てて描いた伝記ドラマ。
イヴ・サンローラン』と比べると、こちらの方がスキャンダル面が強調された内容。

イヴにギャスパー・ウリエル、ピエールにジェレミー・レニエ、他にレア・セドゥルイ・ガレル、へルムート・バーガー、ドミニク・サンダなど。
監督はベルトラン・ボネロ

同じ人物の伝記なので、内容の大枠は同じですけど、こちらの方がいろんな意味で濃いですね。(^_^;) 先にこちらを見たので、もう1本がかなりあっさりに思えました。
伝記を見た感想としてなんですが、ドラッグやお酒で荒れた生活でも案外長生きしたんだな。(←めちゃ失礼!^_^;)
あと、いくら晩年といっても、ギャスパー・ウリエルがこんなにならないでしょと思った晩年役がヘルムート・バーガーだと知った時の衝撃。( ̄∀ ̄*)イヒッ
まあ最近ネットでビョルン・アンドレセンの晩年を見た時もまあまあ衝撃でしたが。
(・・A;)あせあせ
ギャスパー・ウリエルを見ているだけで長尺でも飽きはしないくらい魅力的ですが、
映画としてはもう1本の方が良かったかな。(^_^;)