『オリエント急行殺人事件』 (2017) 名作は何度も蘇る


アガサ・クリスティの探偵エルキュール・ポアロシリーズの長編小説であり、
何度も映像化されている『オリエント急行殺人事件』 初日に観ました。

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MURDER ON THE ORIENT EXPRESS  2017年 114分

あらすじ:
エルサレムで華麗に事件を解決した名探偵のエルキュール・ポアロは、イギリスでの事件解決を依頼され、イスタンブールでの休暇を切り上げ、急遽、豪華寝台列車オリエント急行に乗車する。ほどなくアメリカ人富豪ラチェットから、脅迫を受けているからと身辺警護の依頼を受けるが、これをあっさりと断る。ところが深夜、雪崩で脱線し立ち往生してしまったオリエント急行の車内でそのラチェットが何者かに殺害される。鉄道会社から調査を依頼されたポアロは、列車は雪に閉ざされており、犯人は乗客の中にいると確信、一人ひとりへの聞き込みを開始する。しかしやがて、乗客全員にアリバイがあることが明らかになるのだったが…。(allcinemaより)



大昔だけど原作小説を読み、1974年版の映画・2010年のTVドラマ「名探偵ポワロ オリエント急行の殺人」・野村萬斎の日本版なども見ています。
1974年版シドニー・ルメット監督、ポワロ役にアルバート・フィニー、ラチェット役にリチャード・ウィドマーク、他ローレン・バコールショーン・コネリーイングリッド・バーグマンアンソニー・パーキンスマーティン・バルサムヴァネッサ・レッドグレイヴという豪華キャストによるエンタメ性の高い作品。
TVドラマの方は、ポワロ役にデヴィッド・スーシェ、ラチェットにトビー・ジョーンズ、他ジェシカ・チャスティン、ヒュー・ボネヴィル、バーバラ・ハーシーなど。
重厚なドラマに仕上がってました。
さて、本作はどういう独自性を出してくるのか。

今作キャストは、ポワロ役にケネス・ブラナー、写真を見た時はビックリの口髭でしたが、実物は案外違和感なかったです。
ラチェットにジョニー・デップ、他ジュディ・デンチペネロペ・クルスウィレム・デフォーデレク・ジャコビミシェル・ファイファーデイジー・リドリーなど、こちらは多国籍の豪華キャスト。
監督はケネス・ブラナー

有名小説の映画化で、何度も映像化もされていることもあり、当然多くの人がストーリーも犯人もわかっているわけで、それをどの様に魅せるかが最大の難関だと思いますが、あの俳優がこの役を!というのも一つの見どころ。
ウィレム・デフォーが出ていますが、ちょっと前ならラチェット役だったかな〜と思ったり。( ̄∇ ̄)ニヤッ
ブラナーポワロは深刻になり過ぎず、案外軽快なテンポで進みます。
今作では、立ち往生してしまった列車の中という動きの無い設定の中で、工夫して動きを出していた気がします。
そしてクライマックスの謎解きシーンでは、ミシェル・ファイファーの演技に思わず涙(T ^ T)。ブラナーポワロもやはり巧いなぁと!
しっかりアガサ・クリスティの世界に入り込みました。
最後には『ナイル殺人事件』という嬉しいおまけ付き。
そっちのキャストも楽しみです♪