『レッド・スパロー』 曲者揃いの配役の妙


今週末は公開作が多くて、どれから観ようか迷ったけれど、
チャーチルは遅れて公開なので、まずはこちらを。

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RED SPARROW 2018年 140分 R15+

あらすじ:
ケガのためにバレリーナの道を絶たれたロシアの少女ドミニカ・エゴロワ。病気の母の治療と引き換えに、叔父の仲介でロシア政府の極秘施設に送られる。そこは、ハニートラップでミッションを遂行するスパイ“スパロー”の養成所だった。厳しい監督官の下での過酷な訓練に耐え、優秀な成績を収めるドミニカ。その才能を買われ、ロシア情報庁の内部に潜むアメリカの二重スパイ(モグラ)をあぶり出すという重要な任務を与えられる。こうしてブダペストへと飛び、モグラと通じているCIA工作員ネイト・ナッシュへの接近を図るドミニカだったが…。(allcinemaより)


実際にCIAの工作員として活動していたジェイソン・マシューズによる同名小説の映画化。
最近、女スパイもの流行りかしらと思っていたけれど、相手の一歩先を行くというところは『女神の見えざる手』に近いものがあるような〜。

R15+だけあって、バイオレンス度高し!
アトミック・ブロンド』は肉弾戦の重〜い痛みだったけど、こちらは拷問系。
痛そうで直視できないシーンもあるけれど、最後まで観る価値ありです。

キャストがまた曲者揃い捲りで。
スパローになるドミニカにジェニファー・ローレンス、母親にジョエリー・リチャードソン、ロシア情報庁の叔父にマティアス・スーナールツ、幹部にジェレミー・アイアンズキアラン・ハインズ、養成所の監督官にシャーロット・ランプリング
CIAのネイトにジョエル・エドガートン上院議員メアリー・ルイーズ=パーカー
セルゲイ・ポルーニン、セバスチャン・ハルク、クリストフ・コンラッドなど。
監督は『ハンガー・ゲーム』シリーズのフランシス・ローレンス

スパイ養成所が、まぁ〜、怖いし酷いし!ヒイィィ!!(゜ロ゜ノ)ノ)
現代でもロシアはこんなことやってそうだよなぁと思っちゃいました。( ̄∀ ̄*)イヒッ
任務を遂行してロシアで暮らす道を選ぶか、寝返って亡命するか、ドミニカがどちらの道を選ぶのか分からせない巧い展開に、ちょっと長めの尺でも緊張感が続きます。
最後に驚かされるドミニカの選択、そこへ至るまでの策略も少々上手くいきすぎな気もしますが、なるほどと。
タフさと脆さの間を微妙に彷徨うジェニファー・ローレンスの演技はもちろん、曲者揃いの配役の妙。
力入りますが見応えありました。