『万引き家族』 捨てたんじゃなく拾った家族
今頃ですが、『万引き家族』を観ました！
ご存知の様に邦画はほとんど観ないのですが、
今月から始まった朝ドラの安藤サクラがとても良いので、
他の作品も見たくなりました。
SHOPLIFTERS 2018年日本 120分 PG12
あらすじ：高層マンションの谷間にポツンと取り残されたように建つ古びた平屋の一軒家。そこに治と妻・信代、息子・祥太、信代の妹・亜紀、そして家の持ち主である母・初枝の５人が暮らしていた。治は怠け者で甲斐性なし。彼の日雇いの稼ぎは当てにならず、一家の生活は初枝の年金に支えられていた。そして足りない分は家族ぐるみで万引きなどの軽犯罪を重ねて補っていた。そんなある日、治は団地の廊下で寒さに震えている女の子を見つけ、彼女を家に連れ帰る。ゆりと名乗るその女の子は、両親のともに戻ることなく、そのまま治たちと暮らし始めるのだったが…。（allcinemaより）
実は是枝裕和監督作品はこれが初鑑賞（￣∀￣*）ｲﾋｯ
お目当の安藤サクラは、当然だけど朝ドラのときとは全く違い、ケイト・ブランシェットが絶賛した演技を堪能。朝ドラも18歳から演じていて可愛らしくてお勧めです♪
映画鑑賞に現実逃避を求めているところも多分にあり、出来るだけ非現実を求めているので（ファンタジー大好きですし）、邦画は観ると身につまされそうで、つい腰が重くなってしまう。
この映画もタイトルから十分問題だけど、児童虐待、貧困、独居老人、JKビジネスなど社会の暗部が次から次へと見えてくる。
ぶっちゃけ自分も１年更新の非正規雇用なので、来年の仕事の心配は常にあるし、仕事が無くなり、家も無くなれば、この家族の様にならないとも限らない。
そんなことを考えると、あまり悪い事が起こりませんように〜とドキドキしながら観てしまう。
孤独な者たちが身を寄せ合い暮らすあばら家。
台詞が上手く、説明はほとんど無いのにバックグランドを匂わせ、各人の過去を想像させられる。
老人の家と年金をあてにしていることから、展開は見えるのだけど、
老人の家と年金をあてにしていることから、展開は見えるのだけど、
本当の家族ってなんだろう、もし家族を選べたら、と考えさせられる映画でした。
最後、他のメンバーがなんとなく先へ踏み出せた中、りんちゃんの行く末だけが心配で。彼女が幸せになります様にと願わずにはいられない。
最後に、樹木希林さんのご冥福をお祈りします。
稀有な方でしたね〜。残念です。
