『殿、利息でござる!』 大した奴ら


ご存知のように、日頃邦画はあまり見ないのですが、
WOWOWでたまたま見かけたら、面白くてそのまま見ちゃいました。( ̄∀ ̄*)イヒッ

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殿、利息でござる! 2016年日本 129分

あらすじ:
江戸時代中期の仙台藩。百姓や町人には重税が課され、破産や夜逃げが相次いでいた。貧しい宿場町・吉岡宿も例外ではなく、造り酒屋を営む穀田屋十三郎は、そんな町の行く末を深く案じていた。ある時彼は、知恵者の篤平治から、町を救うあるアイデアを打ち明けられる。それは、藩に大金を貸し付け、その利息で町を再建するという前代未聞の奇策だった。計画に必要な額は、なんと千両(約3億円)。簡単につくれる額ではないが、宿場の仲間たちを説得し、必死の節約を重ね、家財も投げ打ってひたすら銭集めに奔走する十三郎たちだったが…。(allcinemaより)



昨年の公開時、フィギュアスケート羽生結弦が殿様になってると話題になった作品。なかなか堂々としていましたよ。

この映画、実話ベースというのが驚きですね。
武士の家計簿』を見た人が原作者の磯田道史に、実在にあった話しをししたのが「無私の日本人」という本になり、その本を読んだ人が人に薦め他のが回り回って中村義洋監督へ辿り着いたという経緯付き。

重税に苦しんでいる町が、町人でお金を集め藩に貸し、貸した利息で町が潤うようにするという計画。計画が成功し利息が取れたとしても町のために使うため、自分たちの懐は豊かにならないという、私利私欲を捨て町一丸となった決死の大作戦。

キャストは阿部サダヲ瑛太妻夫木聡らがメインで、竹内結子寺脇康文、きたろう、西村雅彦、堀部圭亮松田龍平草笛光子山崎努など。

人の道だとか社会的な教訓とか、そんなことは考えずに面白く見ました。
お金がなくて苦しんでいる町で、大金を集めるという逆転の発想がまず面白いし、当然すんなり行かず四苦八苦、それでもなんとか集め藩との交渉がまた難題。
藩の財政担当者が一枚上手でさらなる難題をふっかけてくる。
人情話も絡むのに話の流れがよく、最後まで一気に見せます。
阿部サダヲは上手い役者で安心でしたが、瑛太のコミカルな感じは初めてで、逆に妻夫木聡は最近ロト6のCMキャラのイメージが強く、病弱で静かな演技が新鮮でした。
大したこと考えた人が居たもんです!