『タワーリング・インフェルノ』 とにかくスティーヴ・マックィーンがカッコ良い!


小学生時代からスティーヴ・マックィーンのファンなのですが、

劇場で観た映画は遺作の『ハンター』のみ。

タワーリング・インフェルノ』は中学生の頃初めてTVで観て2度惚れして以来、

放映があるたびに観ているしDVDも持っているのですが、

スクリーンでやはり観たいと思っていて、「新・午前十時の映画祭」でようやく観ることが出来ました!

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              THE TOWERING INFERNO   1974年 165分

あらすじ:アメリカ・サンフランシスコの新名所、135階建のグラスタワー落成式が催された。だがその真っ只中、ロジャー・シモンズが予算を着服するために行った電気系統の手抜き工事が原因となり、81階の備品室でボヤ火災が発生していた。設計者のロバーツはオーナーのダンカンに135階の会場に300名の来賓を招いて開かれた落成式を直ちに中止するよう進言するが、ダンカンは全く耳を貸さない。そうしているうちに火災は序々に深刻の度を増し、落成式の会場に迫っていった。事態を重く見た消防隊のオハラハン隊長は決死の救出作戦に出る。                                                        (wikipediaより)


1970年代中期のパニック映画ブームの中でも最高傑作と言われている超高層ビル火災映画

ご覧になったことのない方の方が少ないのではないかと思うのですが、若い方とかは知らないのかしら?(^^ゞ

メジャー映画会社同士の合作の先駆けとなった作品でもあります。

20世紀フォックスがT・N・スコーシア&F・M・ロビンソンの「タワーリングインフェルノ The Glass Inferno」を

ワーナー・ブラザースがR・M・スターンの「そびえたつ地獄 The Tower」を別々に企画していたのを合作、

ワーナーのスター、スティーヴ・マックィーンとFOXのスター、ポール・ニューマン

他オールスター・キャストで映像化。

2大スターの起用でクレジットの順番に頭を悩ませた結果、2人の名前を並べ、

格上の左にマックィーン、そして右のニューマンの名前を少し上にして対等にしたという話は有名ですね。


135階建ての高層ビルの落成記念パーティに著名人をはじめ300人ほど集まっている中、ボヤが発生。

設計士ロバーツが原因を調べると、自分が指定していた電気器具よりランク下の機器が使われていた。

オーナーのダンカンの娘婿であるシモンズがコストを下げるために使用を変更していた。

ダンカンが火災をただのボヤとして甘く見ている間に火災はどんどん広がり、

最上階の300人は取り残されてしまう。


この映画の素晴らしいのは火災の恐ろしさと共に、そこに居合わせた人々もしっかり描かれているところ。

それもスター勢揃い、ダンカン社長にウィリアム・ホールデン上院議員ロバート・ヴォーン

社長の娘婿に『将軍 SHOGUN』でブレイク前のリチャード・チェンバレン

まだスターだった頃のO・J・シンプソン(-_-;)

高層ビルに住む金持ちを騙すつもりでやってきた詐欺師のフレッド・アステア

彼の正体に気付きながらも付き合うジェニファー・ジョーンズ

広報部長ロバート・ワグナーと秘書の秘めた恋。

設計士ロバーツにポール・ニューマン、恋人にフェイ・ダナウェイ

消防隊長オハラハンにスティーヴ・マックィーン


1974年度のアカデミー撮影賞、編集賞、歌曲賞受賞。


バックドラフト』の17年前ですが、火災シーンは十分迫力で恐ろしいです!

冒頭クレジットで消防士の献身的な働きを称えています。

この映画を観ると特に思いますね。

市長や議員など人の上に立つ人は自分を犠牲にしても率先して動いているのも、

当然かもしれませんが見ていて気持ちが良い。

逆に自分勝手な娘婿の行動が目に付くのも展開として上手いですね。

ポール・ニューマンも若くてトム・ハーディの様でカッコ良いですが、

なんといってもティーがカッコ良いです!( v ̄▽ ̄)

あっちこっちに引っ張りだこでクタクタになって、毒づきながらも止まらずに行動する男!

もう仕草も表情もすべてカッコ良いです!(・へ・)Ω

やはりスクリーンで観ると映画にすっと入りこめて良いですね♪

次の『大脱走』も観に行こう!