『それでも夜は明ける』 キャストの名演で見せるリアルな重み


は~、やっと公開されましたよ!
初日レイトで観てきました~!

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12 YEARS A SLAVE  2013年 134分

あらすじ:ニューヨークに暮らす音楽家のソロモン・ノーサップは生まれながらの自由黒人。妻子とともに、白人を含む多くの友人に囲まれ、幸せな日々を送っていた。だがある日、2週間の興行に参加した彼は、興行主に騙され拉致された末、奴隷市場に送られてしまう。自分は自由黒人だとどれだけ必死に訴えようが、無駄な抵抗だと悟るのに時間はいらなかった。そして名前も人間としての尊厳も奪われ、奴隷として大農園主フォードに買われていく。それでも農場では、その有能さを認められ、温厚なフォードに気に入られるソロモンだったが…。(allcinemaより)


もうご覧になっていらっしゃる方も多いですね。
実在したソロモン・ノーサップの自伝を基にした作品。
本年度アカデミー賞作品賞助演女優賞・脚色賞受賞!GG他でも多数賞受賞。

父親の代から自由黒人として東部で暮らしていたソロモン。外国から奴隷を連れてこられなくなった事があり、黒人奴隷は高額で取引されていた。騙されて拉致され、南部で奴隷として売られたソロモンは、プラットという名で約12年間の間、奴隷として過酷な労働を強いられた。

主演のソロモンに『ラブ・アクチュアリー』のチュイテル・イジョフォー
奴隷仲間のパッツィーにルピタ・ニョンゴ、映画では10代かと思ったけど31歳!
綿花牧場の牧場主エップスに監督とは3度目のタッグのマイケル・ファスベンダー
牧師であり製材業を営むフォードにベネディクト・カンバーバッチ
ポール・ダノポール・ジアマッティサラ・ポールソンブラッド・ピット他。
監督は『SHAME -シェイム-』のスティーヴ・マックィーン
制作はブラッド・ピットのプランB。

原作はソロモンの生い立ちから書かれているそうですが、映画は攫われるちょっと前から。1853年に書かれた自伝が南北戦争前なのにベストセラーとなったというのが凄いですね。

観られた方が一様に口が重く、「それでも夜は明ける」という邦題がそぐわないという話も聞き、どれほど過酷な話だろうと身構えて鑑賞しました。
おかげで身体ガチガチ(;´Д`)
東部では自由黒人が普通に生活しているけれど、その状況に納得していない人も居ることが最初に描かれ、理不尽に奴隷として売られる。自分は自由黒人だと言っても誰も耳を貸さない。最初に主人となったフォードは牧師でもあり善良な人物だったが、それでも奴隷を家畜と同じくらいにしか思っていない。
農園主が信心深く、安息日には働かせないっていうのは意外でしたね。
知性を捨てひたすら耐える日々。
マックィーン監督のリアルな映像に、役者達の熱演。チュイテルルピタ嬢ファスベンダーも凄かった!
圧倒されて観終わりましたけど、泣けはしなかったんですよね(; ・`д・´)
あまりに壮絶な話に感情移入は出来ず、ひたすら傍観者で終わりました:(;゙゚'ω゚'):
マックィーン監督の演出は、ある意味淡々としている気もします。

ベネディクト・カンバーバッチの出番が予想以上に多かったのは嬉しかったです♪