『ウォーロード/男たちの誓い』 義と情の間で
原題の「投名状」は水滸伝由来の忠誠を誓う証
縁あって義兄弟の契り(投名状)を交わした3人
各々の大義がすれ違い、歯車が少しづつ狂っていく
ウォーロード/男たちの誓い THE WARLORDS/投名状 2008年中国/香港制作 113分 あらすじ: 19世紀の中国。太平軍との戦いで1,600人の兵士を失った清の将軍、パン(ジェット・リー)。街に出たパンは盗賊のリーダーのアルフ(アンディ・ラウ)、その養子のウーヤン(金城武)と出会い、昨夜ともに過ごしたリィエン(シュー・ジンレイ)がアルフの妻と知る。アルフとウーヤンは清軍に入り、3人は義兄弟の契りを結ぶことになるが……。(シネマトゥデイ)
中国では何度も映像化されている有名な話だそうです。
死体の山のシーンから始まります。
この内乱での死亡者数は第2次世界大戦の死亡者数と同じだそうです。
一体人類は何やってるんでしょうか(-_-;)
敗戦したった一人生き残った清の将軍バンは、盗賊のアルフとウーヤンに出会います。
自分たちの村人が生きるために軍隊などから食料を盗んでいましたが、
拳銃を持っている軍隊に逆に食料を奪われます。
軍隊に入ることで村人を守れると説くバンに同意し、3人は義兄弟の契りを結ぶ。
しかし、捨て駒のように戦いに駆り出される中で、
互いの理想が食い違っていることがわかってくる。
戦争終結を目指すバン
自分の仲間や村人を守りたいアルフ
2人の間で葛藤するウーヤン
そして、同じ女性を愛してしまったバンとアルフ
3人の誓いは守られるのか?
前半は戦いのシーンが多いのですが、
馬に目隠しをしたりなど、策を練った戦い方が興味深いです。
中盤バンとアルフがすれ違ってくる辺りから、
ちょっと見てるのが辛くなってきました。
お互い最善と思ってすることが裏目に出たり、戦いの過酷さ非情さが伝わります。
こういう共演は嬉しいですね♪
ロマンスも入ったしっかりした大河ドラマでした。