『007は二度死ぬ』 シリーズ5作目、日本が舞台は嬉しいけどトンデモ風味

 
原作では『女王陛下の007』の次になる話なんですが、
 
順番を入れ替えたのでブロフェルドとの経緯が逆になっちゃってますね(^^ゞ
 
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                     YOU ONLY LIVE TWICE    1967年イギリス 117分
 
解説:米ソの宇宙ロケットが、次々と行方不明になるという事件が発生した。事件の背後にスペクターの影を見いだした英国情報部は、真相究明のため、ジェームズ・ボンドを日本に派遣する。日本の情報部局長、タナカの助けを得て、ボンドはスペクターの秘密基地に潜入するが……。ボンドの宿敵、ブロフェルドをD・プレザンスが演じたシリーズ第5作。大掛かりな日本ロケと、宇宙にまで舞台を広げたストーリーのミス・マッチが何ともユニーク。一部では007の“裏ベスト1”とも言われている。ナンシー・シナトラの歌う主題歌と、蛇の目傘がバックに映るタイトルバックもチグハグだが、印象深い。                                (allcinemaより)
 
 
流石に1年に1作のペースは無理ってことになったんでしょうね。
 
この頃から2年に1作ペースになってきます。
 
イアン・フレミングの原作どおり舞台は日本
 
ただ内容はかなり変わっていて、原作はロケットの話ではありません!
 
 
脚本が「チャーリーとチョコレート工場」のロアルド・ダールというのが面白い!
 
モーリス・ビンダーオープニングタイトルでは蛇の目傘と芸者風女性のシルエット
 
テーマソングはナンシー・シナトラ
 
 
アメリカの宇宙ロケットが謎の飛行体により行方不明になった後、ソ連のロケットも不明になり両国間は緊張
 
スペクターの関与と飛行体の発着が日本と言う情報を掴んだ英国は007を日本に派遣
 
現地連絡員のヘンダーソンからタイガー田中を紹介されたボンドはタイガーと連携し
 
スペクターの施設が火山内にあることを突き止める。
 
 
日本の描写にはよくありがちですけど、日本人から見るとかなりトンデモの領域に(-_-;)
 
一々上げてるとキリがないんですけど、
 
日本ではなんでも女性がしてくれるって、下着姿の女性が背中流してくれるし(風俗かっ!)
 
秘密警察のメンバーは忍者で、姫路城で訓練してるし(-_-;)
 
銃相手に日本刀で戦うし、ボンド手裏剣投げるし(^_^;)
 
東京の街中でマシンガンで追いかけてくるかと思えば、古風な忍者の毒殺シーンとか(>_<)
 
極めつけはボンドが日本人に変装(しても日本人には見えないけど^^;)
 
ボンドが次から次へ危険にあわないといけないというのと、
 
出会う女性とは敵味方なく絡まないといけないようになってきてるので、
 
無理矢理って感じるシーンが多いですね( ̄▼ ̄;アハッ・・・・
 
 
ジェームズ・ボンドショーン・コネリー、この時点ではこれが最後になるはずでした。
 
日本の秘密警察局長タイガー田中に丹波哲郎、監督の推薦だったらしいです。
 
ボンドガールに浜美枝若林映子
 
とうとう顔が出たスペクターNo.1のブロフェルドにドナルド・プレザンス
 
Mのバーナード・リー、マニーペニーのロイス・マクスウェルはQのデズモンド・リュウェリはもちろん。
 
 
この作品ではシリーズの中でも珍しいシーンがたくさん!
 
まず、隠密行動のため、プレアクションシーンでボンドは1度死んじゃいます(^_^;)
 
Mとマニーペニーがロンドンのオフィスを離れ、潜水艦で登場
 
ボンドカーはTOYOTAなんですが、ボンドの運転シーンは1度もなし!
 
タキシード姿もなし!隠密なのでボンドという名前を名乗るシーンもなし!
 
 
今回の目玉はジャイロコプター、偵察用の一人乗りのヘリコプターで武器も搭載
 
可哀想にコレを持ってくるためにQは日本に呼ばれます(^_^;)
 
クライマックスの火山内のスペクターの基地は、ロケットが入る巨大さで、
 
上から一斉に忍者が下りてくるシーンはなかなか壮観です!
 
ブロフェルドの存在が不気味で、消息が不明のまま次へと続きます。