良心の物語 『アラバマ物語』

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BS2で、過去のアカデミー賞受賞作の特集をしています。

アメリカ映画協会 (American Film Institute, AFI)の、

2007年:アメリカ映画ベスト100(10周年エディション)で25位。

2003年:最も偉大な映画ヒーローで、グレゴリー・ペック演じるフィンチ弁護士が1位。

アカデミー賞においては、主演男優賞、脚色賞、美術監督・装置賞を受賞しています。


  アラバマ物語 TO KILL A MOCKINGBIRD 1962年

あらすじ:アラバマ州の小さな街に住む弁護士アティカス・フィンチ(グレゴリー・ペック)は、
妻を亡くし、子供たちと暮らしている。
彼は、ある婦女暴行事件の容疑者にされた黒人青年の弁護を担当することになり、
人種差別と偏見に立ち向かいながら、青年の無実を晴らそうと奔走。
町民たちはこれを快く思わず、アティカスや子供たちへの風当たりは強くなる。
それでもなお信念を貫くアティカスの姿に、子供たちも正義の尊さを学び、次第に人間として成長していく。


名作だとは聞いてはいたのですが、なかなか機会もなく見逃していました。

原作は、ハーパー・リーのピューリッアー賞受賞小説「ものまね鳥を殺すには」。

映画の冒頭で、グレゴリー・ペック演じるアティカスが、

銃を持たせてくれないことに不満を持っている息子の前で言います。

「父親から最初に銃を教えられた時に言われた事がある。

畑や穀物を荒らす鳥は撃っても良いが、ものまね鳥は撃ってはいけない。

他の鳥の鳴き声をまねて人間を楽しませるだけで、何ら害を与えないから。」

このセリフがラストに生きてきます。


話はアティカスの娘スカウトの回想の形で始まります。

南部の小さな田舎町で、父親をアティカスと名前で呼ぶ子供たち。

子供たちには、もうひとり気になる存在が。

隣家に住むブーと呼ばれる人物。

父親を刺したので自宅に監禁されているという彼を見たくて、ある夜こっそり覗きに行くと~。


いろいろ印象的なシーンやセリフがたくさんありますが、

いちいち私が取り上げてご紹介するより、

ご覧になって、ご自身で見つけてください。


この映画は名優ロバート・デュバルのデヴュー作でもあります。

ご覧になった方も、彼がどこに居るのかは内緒ですよ。