『幸せなひとりぼっち』『エル ELLE』『フェンス』


HDDの録画消化が大して進んでいないのに、
今月からスターチャンネルに加入してしまったので、
またもや見ては消しの自転車操業

第89回アカデミー賞ノミネート作から3本

幸せなひとりぼっち
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EN MAN SOM HETER OVE/A MAN CALLED OVE  2015年スウェーデン 116分

あらすじ:最愛の妻ソーニャを病で亡くし、長年勤めてきた仕事も突然のクビを宣告されてしまった59歳の孤独な男オーヴェ。すっかり絶望し、首を吊って自殺を図ろうとした矢先、向いに大騒ぎをしながらパルヴァネ一家が引っ越してきた。自殺を邪魔されておかんむりのオーヴェだったが、陽気な主婦パルヴァネは、そんなことお構いなしにオーヴェを積極的に頼るようになっていく。何度も自殺を邪魔された上、遠慮のないパルヴァネに最初は苛立ちを隠せないオーヴェだったが…。(allcinemaより)


最初は、偏屈な爺さんが面倒な事ばかり言っていて、この映画のどこが良いんだろうと思っていたのですが、最愛の妻を亡くして自殺しようとする時に過去が走馬灯の様に思い出され、彼が偏屈なのは真面目で誠実だからだという事が分かり、最愛の奥さんとの出会い・結婚・夫婦の生活を見るにつけ、彼が愛おしくなってきます。
隣に越してきた人懐っこい移民の奧さんに振り回されながら、次第に心を開いていく過程も微笑ましく、もうすっかり彼のことが好きになっています。
良い映画でした。





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ELLE  2016年仏 131分 PG12

あらすじ:新鋭ゲーム会社で敏腕女社長として辣腕を振るうミシェル。彼女はある日、ひとり暮らしをしている自宅で覆面をした男に襲われる。男が去ると、何事もなかったかのように振る舞い、訪ねてきた息子を迎える。その後、ミシェルの行動を監視していると思われる嫌がらせメールなどから、レイプ犯が彼女の身近にいると確信するミシェル。それでも幼いときのトラウマから、決して警察に頼ろうとしない彼女は、自ら犯人探しを始める。そんなミシェルの周囲には、犯人になりうる動機を持つ怪しげな人物が何人もいたのだったが…。(allcinemaより)


怖いという評判を聞いていたので、イサベル・ユペールがイっちゃってる役なのかと思っていたけれど、まあある意味イっちゃってましたね。
レイプシーンから始まり、その犯人が誰なのかというサスペンスと、主人公ミシェルの奔放な生活、なかなか派手な衝撃作だと思えば、監督がポール・ヴァーホーヴェン。納得でした( ̄∇ ̄)ニヤッ
彼女の過去が及ぼした影響とか、あるのかと思えば特に無いので、その設定は必要なのかと思いましたが、その潔さっぷりも含めて面白かったです。




フェンス
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FENCES  2016年 139分

あらすじ:1950年代の米ピッツバーグ。トロイ・マクソンは、妻ローズと息子のコーリーと暮らしている。彼はかつて野球選手だったが、人種差別によってメジャーリーガーの夢を絶たれ、今では苦しい生活を送っていた。ある日、コーリーがアメフトのスカウトマンに見出され、でNFLを目指す大学推薦の話が舞い込んでくる。
しかし、トロイは進学に反対、夢を見過ぎたと責め立て、家の裏庭のフェンス作りを強制的に手伝わせる。息子の夢を完全に潰してしまったトロイ。親子関係に亀裂が走り、ふたりを見守っていたローズとも激しく衝突することになるが・・・。(amazonより)


ピューリッツァー賞を受賞した原作の舞台作品を映画化。
舞台版でも演じたデンゼル・ワシントンが監督も務めています。

デンゼルも共演のヴィオラ・デイヴィスの演技も素晴らしいけれど、台詞中心であまり動きのない舞台劇の映画化、50年代という時代、身勝手で家族を振り回す男の話で、個人的にはノレませんでした。