『羅生門』 真相は藪の中

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初見ですヾ(;´▽`Aアセアセ

黒澤作品も実はあまり見てなくて、少しづつでも見て行きたいと思ってます(^^ゞ

この作品は1951年のヴェネチア国際映画祭グランプリを受賞してます。

        羅生門   1950年  88分

あらすじ: 平安時代羅生門の下で雨宿りをする下男(上田吉二郎)相手に、旅法師(千秋実)と杣売り(志村喬)が奇妙な話を語り始める。京の都で悪名高き盗賊多襄丸(三船敏郎)が山中で侍夫婦の妻(京マチ子)を襲い、夫(森雅之)を殺害したという。だが、検非違使による調査が始まると、盗賊と妻の証言はまったく異なっており……。(シネマトゥデイ

この映画を見ようと思ったのは、先日読んだ本で引用されてたからなんですよね。

ゴーン・ベイビー・ゴーン』の原作の私立探偵パトリック$アンジーシリーズの3作目

穢れしものに祝福を」って本の中で、パトリックがアンジー

羅生門って知ってるか? 1つの事件を4人が4通りに話すんだよ!」と言ってるのを読んで興味を持ちました。


芥川龍之介なんて読んだのは子供の頃なので、内容もうっかり忘れてたのですがヾ(;´▽`Aアセアセ

これ、題名は「羅生門」だけど、内容は「藪の中」なんですね。

パトリックが言ったように、ひとりひとりの証言が微妙に違うんですよね。

小説も映画もはっきりと真相を明らかにしてなくて、ウィキペディアWikipedia)によると、

「現在までに『藪の中』の真相を探ろうと100編以上もの論文が作られ、議論されてきたが、結論は未だ出ていない。近年ではこの小説の題を借りて、関係者の言い分が食い違ったり証拠が不十分だったり証言者が少なかったりなどの理由で真相がはっきりしない事を表現する言葉として使用されている。同類語に「闇の中」「霧の中」がある。なお、海外では、これを映画化した『羅生門』の題を借りて「まるでラショーモンのよう」と言い表している。」

ということです。語源になってたとは知りませんでしたね。


登場人物も少ないし場面もほとんど変わりませんから、

役者の演技がメインになりますよね。

三船敏郎は豪胆だったり気弱だったりと見せてくれるし、志村喬はいつ見ても良いですよね。

味があって大好きです。

監督は土砂降りのシーンを撮るために、水を何トンも使ったとかどこかで聞いたような~(^_^;)

最後のお坊さんの一言で、ちょっと救われますね~。